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エッセイSP(スペシャル)

コロナウイルス...!

梅津 邦博

2020年5月18日

 見えざる相手とは、五里霧中にてどこにいるのかがわからない。不穏な世の中はいつのころからかともかく昔からあるのでは。明るく幸せな社会とかのキャッチフレーズ風の言葉もあるが、しかし政治も、経済も、文化も、きな臭くてならないのだ。権力の中枢にいる政治家など本当は正しく行われているのかどうか、性善説を信じたいのだが、さまざまな問題が多いのはやはり何かがあるのではないか。カネと権力を固持したいからとしか思えない。従っていつしか天地創造をされて人を創られた親神様の教えに沿わなくなった世は、破滅の方向へと進んでゆくしかなくなってきている。世界がますます不浄になってきていることは、天変地異を呼び起こすことを意味しているのではないか。真実は見えざる世界にある。

 遠い大昔のメソポタミヤの時代―。世は人々が堕落して荒廃していた時代だった。神は怒り、天変地異を起こすことになった。神は義なるノアに御声をかけた。「地上の穢れた世界一切を洗い流して浄める。箱舟を作りなさい...」と、後の世をノアに任せるべく指示を出した。ノアは立ち上がり、行動を開始した。やがて船が出来ると、大雨が降りはじめて地上は海のごとくになっていった。そうして恐るべき不安のなか180日も漂流しつづけ、水が引き始めて行って、遂にノア一族は陸に上陸した。
 その当時のことを記した多数の粘土板が発掘され、1872年大英博物館の20代の若き研究者によってノアの物語についてのことがついに解読されて歴史的発見となった。
 ノア以来それからまた気が遠くなるような遙かなる年月が経ち、人類は正しい想念で生きることが出来なくなっていた。それに反動する形で万象の気脈が崩れて乱れることにより、戦後のいつの頃からなのか、天変地異が始まってきたらしい。もう元に戻らないのだろうか。ありえないと思うだろうが、人間の想念と自然現象とはリンクするのである。科学とは実験して判っていることでしか信じない世界なのである。唯物史観ではわからないことなのだ。従って、大地震、大津波、大洪水、ウイルスなどの感染症、火山爆発、異常人格者による凄惨な事件他、非常事態に備えて準備しなくてはならない。非常用食料ほか少なくても2週間分は備蓄をと口酸っぱくいわれている。政治やメディアなどに知らせているはずだが取り合おうとしていない。そこに今年1月新型コロナウイルスが発生し、感染が世界中に蔓延し大問題になっている。医学は希望の光だが特効薬がなく医療現場では命がけの戦いになっていて、世界は大混乱に陥っている。とにかく人々の想念の在り方が問われている。今まで生き方や考え方はどうだったのか。コロナが終息しても、また次の災害が起きるとされている。

◎プロフィール

帯広市出身。自営業。文筆家。趣味/映画・街歩き・旅・自然光景鑑賞。著書 銀鈴叢書『札内川の魚人』(銀の鈴社)。銀鈴叢書『歩いてゆく』(銀の鈴社)。

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