十勝の原料たっぷり、糖質カットでも美味しいものを多くの方に
晴café合同会社 糖質オフアドバイザー
(帯広市大正本町西1条3丁目4-1)
2024年10月21日
食卓テーブルに置いたクッキーやグラノーラ。ついついつまんでしまうが、罪悪感はない。「高たんぱくで低糖質な十勝産大豆でできています」と、パックをいとおしそうに持ち上げた景山善美さん。
製品が生まれたきっかけは、自身の体調不良だった。10年間続けたカフェで食事が不規則になり、糖質制限を余儀なくされたという。
「甘いものが食べられない寂しさから、小麦粉を地元の大豆に置き換え、砂糖不使用でお菓子を作ったんです。それが思いのほか好評で。その後体調を持ち直し、カフェの屋号はそのままに、7年前から本格的に製造を始めました」と、当時を振り返る。
大豆の皮も芽もすべて使った製品は、香ばしく食べ応えがあり、そのままはもちろん、カップラーメンの増し具や、サラダのトッピングにもおすすめ。「食事制限をされている方に"甘いものが食べられて嬉しい"と喜ばれると、やりがいを感じますね」と、低糖質に関心が集まるいまの時代が追い風となって、道の駅やホテルなどに販路を広げている。
製造を連携する福祉施設、生産者や販売店とのやり取りで人脈も広がった。「この仕事がなければ出会えなかった方たちに感謝しつつ、これからも好きなミュージシャンのライブでエネルギーを充填し、また新商品の開発につなげていきたいですね」と、話す景山さんの笑顔が、秋晴れにはじけた。
◎プロフィール
測量士、2005年よりカフェ経営を経て、‘17年より現職。趣味は旅行。尊敬する人は小田和正さん。1968年、神戸市出身。