しばらく・・
2025年1月27日
節句の段飾りで、四角い大きな袖の衣裳で左手に扇持ち、右手を刀の柄に掛けて顔を赤や黒の派手な化粧を施した人形があった。 これは武士のように強い子に育ってほしいと願いが込められたものと教えられる。後に、歌舞伎十八番『暫』の主人公で、意に従わな
ホテル ヌプカ
2025年1月20日
そこは「みのや」という旅館だったが廃業されていた。そこに女流経営者で東京都内にて古民家などを再生するべく活躍されていたサカグチコトミ女史が、帯広に帰郷されたことで新しく「ホテル ヌプカ」としてスタートさせていった。新規オープン以来、観光客
オリビア
2025年1月13日
仕事が始まると日常がすっかり戻った。ただ、神聖な気持ちで手を合わせた元日の抱負が、何だったか忘れる始末。なぜか毎年のこと。 新年に昨年の話はご法度だろうか。生きとし生けるもの、命尽きる時を避けるわけにはいかないが、年の瀬に飛び込んだオリビ
子をはぐくむ
2024年12月23日
スマホの無料アプリでニュースを見ていた。目をとめたのが「飲食街の路地裏でゴミにまみれて生きる猫」の見出しだった。 本文を読むと、その猫はやせ細り、鼻炎を患っていて、顔にはケンカによると思われる傷もあった。ときには猫は人になつき、すり寄って
けんこう・・
2024年12月16日
日本を代表する随筆の一つ「徒然草」は、鎌倉時代から南北朝の頃に吉田兼好が人生や世の中、そして自然と芸術などを独自の視点で綴り、現代人に通じることも少なくない。中でも友達については、悪しき友の中に『病なく、身強き人』とあり、これは健康すぎる
人の状態に応じる
2024年12月 9日
親の介護を休みなくやってゆく。休日などあるはずもない。小さな営業の仕事をしているから、合間にうまく立ち回って対応する。そう時間があるわけではないし効率的にやっていく。そんな折に仕事が入ると有り難い。次はどこから入るかなと思う。とにかく介護
崩壊
2024年12月 2日
今年も師走を迎えた。来年令和七年には七十五歳を超える後期高齢者が二千万人を超えるとのこと。六十五歳から七十四歳までの前期高齢者と合わせると、三千六百万人。国民の三人に一人が老人となるわけだ。 私の勤める障害者の福祉就労事業所も高齢化してい
知らない人なのに
2024年11月25日
名前の知らない人だが、何かの拍子によみがえる。その動作や思いやりのある言葉を昨日のように鮮やかに思い出す。善き人の自然なふるまいは永遠に美しい。 30年前に韓国のソウルへ一人旅をした。「韓国旅行が安くなったから行ったらいいよ」と私にすすめ
光だ... 太陽だ
2024年11月18日
月初め頃の猛暑や酷暑によって体調を崩された方々が多かったらしい。 昔からぼく自身は、太陽の男だ、夏の男だ、と言って憚らなかった。なにしろあの真っ青な空から金色のような水銀のような輝く光の陽射しというものに出合うと、ウキ・ウキと際限なくあふ
傘・・
2024年11月11日
豊臣秀吉の「醍醐の花見」を描いた屏風図に大きな赤い傘が描かれている。遡れば古代エジプトの壁画にもあり、これは貴人を陽射しから遮る日傘として使われてきた。日本には平安時代に中国から伝わったとされ、やがて和紙や竹で番傘、蛇の目傘、日傘などが江