アイヌ人のN君
2021年11月 8日
近年、時代に沿ってアイヌ民族がさまざまに脚光を浴びるようになってきている。民族の多様な文化のありようが紹介されるにつれ、多くの方々が関心を抱きはじめてきているところではないだろうか。宇梶剛士という俳優が世に登場してきた頃、なかなか魅力的な
たこ焼きと生ビール
2021年11月 1日
コロナ新規感染者数が激減し、緊急事態宣言が解除になった。私は運がいい。ちょうど十月初旬に私用で関西に行く用事があったのだ。直前まで飛行機の予約を迷っていたが、急転直下の好転だ。とはいえ、感染しないという保証はない。ヤッホーと騒いではいけな
子どもたち
2021年10月25日
フリーライターである私の取材対象者は、ほとんどが大人だが、時々子どもたちの取材もある。子どもといっても園児や小学生だ。そんな取材前には、気持ちがウキウキする。 子どもたちの笑顔と背景をフレーム内にうまく配置させて写真を撮りたいと考える。
熟す・・
2021年10月18日
秋の味覚と言えば、薩摩芋に栗と秋刀魚や鮭。果物なら葡萄や梨に始まり林檎、そして柿が美味しい。柿の中でも手に取った瞬間、思わずギュっと力を入れると指がめり込むような、熟した柿は大好物ひとつ。 子供のころ、小田原の在にあった祖母の家で、庭の柿
本を一冊だけ持って行くとしたら
2021年10月11日
人生において様々な出来事がある。その起こる出来事というものは必然にして偶然ではなく、その人に与えられた出来事だとされている。 そういった事柄から派生して、例えば地の果てへでも行くとして一冊だけ本を持って行くとしたらどんな本を持って行くのか
えげつない新語
2021年10月 4日
夜も更けて、録画した『ヒロシのぼっちキャンプ』を見る日がある。自然の画像と、言葉足らずのヒロシのぼそっとした話は、就寝モードに入るにはいい感じの時間を提供してくれる。 ヒロシもアラフィフ。じき五十を迎える彼が、ある時叫んだ。「うわー、エゲ
そして、今がある
2021年9月27日
断捨離をしていると、文章教室の修了証書と課題作品が出てきた。 それはNHK学園の通信教育「基礎と実践コース」で一年間添削を受けていた。私が38歳の時だった。「空間の旅と時間の旅」と題した自作の課題文を読んでみた。 「韓国旅行へ行ってきまし
結ぶ・・
2021年9月20日
子どもの頃、家に戻ると郵便受けを覗くのが楽しみだった。それは今も変わらない。 誰かの便りや購読誌と会報など届くのが待ち遠しく、赤いバイクが家の前を通り過ぎてしまうとガッカリして、バイクの止まる音を耳にするとワクワク感を覚えた。 手紙を出す
深刻なこと
2021年9月13日
人は人生において様々な出来事があるが、大変なことだと身に応えてならない。人間関係、仕事、何らかの事故ほか、人それぞれであるけれど、いちばん辛くて大変で深刻なことといったらなんだろう。 自分としては命に関わる健康問題ではないかという気がする
生きる権利
2021年9月 6日
心理学の応用だという。人の心を読んだり、錯視や誤認へと誘うテクニックを使う人がいる。メンタリストと呼ばれるらしい。対象者のほんのわずかな反応を見逃さず、蓄積された心理学の情報を基に分析する、極めて頭脳明晰なパフォーマーだ。 メンタリストの