物語の世界
2015年2月 2日
私が子供だった頃、今のように携帯電話もネットもゲームも無い時代。テレビも一家に一台が普通で、夜ともなればチャンネルは家長である父親が主導権を持つ。自室での娯楽といえば読書かラジオくらいのもの。小学校高学年ぐらいから周りには読書好きの友
つくる・・
2015年1月26日
かつて、人前で話をすると動悸が高まり冷や汗が流れてきた。プリントやテキストがあればまだしも、手元に何もないとその緊張度は頂点に達していく。解消法として、黒板や模造紙をツールにしたこともあった。 後にオーバーヘッドプロジェクターが導
天変地異の世
2015年1月19日
テレビのスイッチを入れると、社会は負の出来事にあふれていた。 不平不満が湯水のごとく溢れ、自意識過剰を通り越して異常な犯罪も多くなってきている。また政治家は、論理というおもちゃを駆使して終始国民の生活と安全を脅かしている。社会もそ
新年の風景
2015年1月13日
いつもと変わりなく日が昇り沈む一日なのに、元旦の朝は違う。新たな一年が始まったというすがすがしい気持ちと、また一つ年を取るのかというしみじみとした感情。誰もが抱くであろう、そして年を重ねる分その思いが強くなっていくはず。 今年の三
裸みこし伝説
2014年12月22日
暮れになると思い出す。「元旦0時めむろ発裸みこし」。10年前に終了した芽室の大イベントだった。 大晦日の午後9時ころから会場に集まり、白い又びきを履き腹をさらしで巻いて、白足袋で干支みこしを担いだ。除夜の鐘を合図に街を練り歩く行事
なごむ・・
2014年12月15日
小学生の頃に覚えたのは「人群れ」だったか「一路雄々しく」なのか、ともあれ「イチロクマルマル」・・即ち1600年の史上名高い「関ヶ原の戦い」を歩いてみたいと思い立ち、名古屋駅の喧騒をすり抜け、東海道本線の快速に乗り50分ほどで関ヶ原駅に
新たなる挑戦
2014年12月 8日
生業は紳士服の受注仕立て販売業である。それが低迷している。紳士服というもの自体はなくなるわけではなく、需要はこれからもつづいてゆく。理由はどうあれ、結論からすれば自らの努力が足りないということになってしまう。 受注し、工場で仕立て
金縛り
2014年12月 1日
深夜金縛りにあった。時計を見るとジャスト2時。 五十数年の人生で初めての経験だった。金縛りにあう人は繰り返し体験するという話を聞いたことがある。身近にそういう人も何人かいたが、その類の話は苦手だ。昼間でも聞きたくはない。耳を塞いで
高倉健さん逝
2014年11月25日
11月18日の昼すぎに驚くニュースが飛び込んできた。俳優の高倉健さんが10日に亡くなった。 それからテレビに釘づけになった。健さんの出演映画を私は多く観てきた。その人柄も理解してきたつもりだったが、報道に接してあらためて健さんの人
こけた・・
2014年11月17日
この春、友人が山を散策中につまづきあばら骨を折ったと便りがあった。夏には、知り合いから階段で転倒して首を痛めたと聞く。二人に「身体の動きは、今の自分が思うほど付いて来ない」と忠告を貰っていた。 雪虫の舞うある日、その言葉通りに足下