光かがやく「十四代」
2014年1月20日
昨年暮れまで北海道新聞にまさきとしか氏のコラムが連載されている。 独善と哀しさとカヨワサとオサケの香りもする自由奔放な書きぶりは、楽しくて面白く、かつ肩を抱いて一緒に泣いてあげたほう
境界線
2014年1月14日
昨年十二月、降雪量が例年の三割しかないという記事を目にしたばかりなのに、やはり札幌の冬は雪が多い。年が明けると本格的に降り始め、いつもの札幌になってしまった。 うちのリビングから見える斜め向かいの戸建二軒は雪かきに余念が無く、常に
むかしの正月
2013年12月24日
九年前に、父が亡くなった。その後、父が残した物置の片付けをした。大工道具箱の横に、臼(うす)と杵(きね)があった。餅を作るための道具で、もう使うこともない粗大ごみだった。しげしげと見つめていると、父が元気に餅をついていた年の暮れの光景
知己・・
2013年12月16日
浜松で三十数年歌手をしている浜北弘二さんから、歴史歌謡「戦国武将(もののふ)列伝」のCDが届いたのは春のことであった。夏にはお孫さんを連れご夫妻での来札。初対面にも関わらず歴史談義で意気投合し「現地で家康公を語りませんか!?」と勧めら
陽炎のなかの男たち
2013年12月 9日
初夏のある日曜日の午前。家に、釧路のハリマヤと札幌のカヤモリが共にやって来た。彼等は前夜、高校時の同窓会があってそれで来たのだ。二人とは、学校は違うが、長い付き合いになっている。 カヤモリは大学を目
お・み・や・げ
2013年12月 2日
晩秋の京都を訪れた。 相変わらず多くの観光客で、名所へ向かうバス停は長蛇の列だ。タクシーの運転手がどこへ行けば紅葉を見ることができるか教えてくれて、葉が色づく前の客への心遣いを感じさせてくれた。
招かれざる客
2013年11月25日
レンタルDVDで古い映画を観るのが好きだ。「招かれざる客」はアメリカの人種差別を扱っていた問題作だった。この広い地球で肌色の違いや宗派で人が対立する現実がある。そんな深刻な問題ではないが、現在の私たちの生活でもあまり歓迎されない客はい
識る・・
2013年11月18日
帯広を訪れるのは三度目となった。世情を勘案してか満席の高速バス・ポテトライナーは、道央道から千歳で道東道へ繋がれる。トマムを過ぎるころ、山肌が白くなり路肩に雪の名残りが見えた。 乗車して三時間後、帯広駅から友人の車で然別湖に向かう
美しき永遠の秩序
2013年11月11日
新聞社に勤める友人のヤマダ氏は東京に単身赴任中である。ぼくは上京すると、彼からありがたいことに居酒屋での飲食プラス社宅にて一宿一飯の恩義に預かったのです。そして彼の、 キヨクタダシク生きているさまに感嘆
手話という言語
2013年11月 5日
私の勤務している就労支援施設には体や心を患っている人達二十四人が通っている。そのうち聴覚障害者は八人で、全体の三分の一だ。 手話を学んでみたいと思いながら、聴覚障害者と接