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エッセイSP(スペシャル)

過ぎし日々から

2013年10月15日

   医者のイケダ先生は、静かな風情だが八十には見えないほど若くて役者的な存在感がある。バッハを聴き通し、ほとんど薄くなった短髪に眼光は意識がグッと表れ、相手の内奥を見ているような推理小説の探偵みたいにも見える。  人生に

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あなたに伝えたい

2013年10月 7日

 文化庁が2012年度国語に関する世論調査というのを発表した。今回初めてコミュニケーションに関する調査を実施したそうで、会話の際に不快に感じる理由を複数回答で尋ねたとのこと。男性は「言葉遣い」女性は「相手ばかりが話す」というのが最多だっ

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作家 小檜山 博

2013年9月30日

       早春のある夕暮れ時、帯広の街に春の雪が舞っていた。車を運転して駅前近くで信号待ちをしていると、帯広ワシントンホテル前から四、五人の男たちが現れて歩き出した。その中の一人がオーバーコートの

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塀の中のベースボール

2013年9月24日

       歴史から学べ、といっていたのは亡くなった評論家の草森紳一氏である。若いときに聞かされた教えであるが、今もそのことばが耳によみがえる。  十勝の歴史に詳しい人の筆頭にあげるとするなら、や

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刻む・・

2013年9月17日

     物心つくと家に振り子の時計があった。チクタクチクタク音がしてボ〜ンボ〜ンと数が時を伝えた。踏み台に乗ってギィーギィーとねじを巻いた感触が残っている。いま我が家の時計は静かでネジも巻かない。  小学生の

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鯨人あらはる

2013年9月 9日

     彼は眼光炯炯としてかつ穏やかな人物でもある。ヒヨワでイイカゲンなぼくのような者は、彼に会うと気持ち的にもどこか居住まいを正してしまう。会えば、「オオ、元気かよ」なんてケーハクな挨拶なんてしてられない。

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ゴミ袋を運ぶ人

2013年9月 2日

       このたび引っ越しをして生活が大きく変わった。長年住んだ家には物があふれていた。毎月の資源ゴミの日、心を鬼にして思い出の品を処分しようと向かうのだが、懐かしさに浸るだけでまた元の場所へ。そ

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幾つも・・

2013年8月26日

 萩、津和野、北陸が集中豪雨とニュースで報じられ、かつて訪れた場所の映像が次々と映し出された。一度足を踏み入れた土地はなぜか気になるものだ。  朝一番に観る天気予報にしても帯広が大雨と知ると「あの人どうしてるかな」と関わった人たちの顔

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夏に向かう

2013年8月19日

 暑い陽射しの下、疲れているせいで歩くのが遅い。涼みたくもあって帯広駅地下の市民ギャラリーで開かれている「第八十八回平原社展」を観に入った。そしてそこである作品に釘付けになってしまった。  油彩F40号『繋ぐ』酒森夏海氏作。何度か行き

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浮遊する人

2013年8月 5日

 札幌の近代美術館で開かれているシャガール展に行ってきた。  マルク・シャガールは現ベラルーシ生まれのユダヤ系の画家だ。生涯添い遂げた妻への愛と結婚をテーマにした作品が多いことから愛の画家と言われている。九十八歳まで生きた彼の後半生は

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