どんよりとした曇り空の下で
2012年12月10日
器用さがなく生き方が下手なせいからか、気候に左右されることが多い気がしてなんだか原始的というか動物的な気もするのだが。そもそも人間というものはその生存している環境の影響を常に受けているわけで、そこを正しい思念で現実に対応することがまっ

霧多布岬へ
2012年12月 3日
仕事の繁忙期で連日遅く帰宅することがある。あるいは大きな計画をかかえて精神的にきつい日がつづくこともある。そんなあわただしい日々を乗り越えるために、私はがんばる自分へのごほうびを設定することがある。 4年前、勤めていた職場は夏が繁

いやしの風景
2012年11月26日
休暇の日は、日常とはちがう風景を見たくなる。長距離で街の信号を何度も止まるドライブは疲れる。やや近い距離を念頭に浮かべていると、南ふらのエリアが魅力的なスポットに思えてきた。秋の休日に狩勝峠を越えて、落合を過ぎると幾寅に至った。

うず・・
2012年11月19日
押入れから『うず』と題された小学校の卒業文集が出てきた。「うずとは何事も巻き込んで力強く前進する」と校長先生の言葉が記されていた。担任の先生や同級生の顔が瞬時に甦る。それは十二歳のまま止まっていた。 さっそくパソコンで学校名、同級
鮮魚を買う
2012年11月12日
さる大手ショッピングセンターの鮮魚売り場で兄ちゃんや姉ちゃんが魚を下ろすのを遠目に見ていると、なんだか理科の解剖教室にも見えておもしろい。 周囲のステンレスの置き台には氷が敷き詰められ、たくさんのプラスチックの網皿にはそれぞれいろ
秋に聴く奥悩
2012年11月 5日
人は季節の影響を受けながら生きている。さまざまなありようにあってときには音楽に親しむこともある。それは季節感から促されるように何かに呼応するかのごとく聴こうとする曲もあるだろう。 しかしたとえば冬にベートーベン「交響曲第五番」など

開拓者・鈴木銃太郎
2012年10月29日
図書館で「鈴木銃太郎日記」を読んでいると祖父の名前が載っていて驚いた。百年ほど前に祖父中島和一郎と鈴木銃太郎が交流していたのだった。 鈴木銃太郎は明治十五年に依田勉三とともに、開拓適地を求めてオベリベリ(帯広)にたどり着いたが、勉

ひとりは自由
2012年10月22日
20年前に町の人材育成事業でアメリカ研修に応募して選ばれたことがある。2週間の旅行になるので勤めていたならば長期の休暇申請は無理になる。有給休暇をめいっぱい使い釣りにゆく「釣りバカ日誌」の浜ちゃんは映画の中だけの話だ。 私はその年

文庫の中に・・
2012年10月15日
書店の棚に文庫オリジナルの捕り物・推理が並んでいる。剣に鋭く頭脳が冴える同心、将軍の落し種や大名の遺児が活躍する「若さま」もの、家来の「龍さん、虎さん」を従えた水戸黄門の曾孫、遠山の金さんが異母弟銀四郎と「金さん銀さん」としてコンビを
あ、大変だ!
2012年10月 9日
健康上の理由から半年間ほど車の運転をしないようにと言われていた。そのため生業において出張などで廻るときは、母親に運転してもらっている。そのことでどんなに助かっていることかと思うと計り知れない。 が、正直言って本当は心許ないし、可哀