
それからの人生
2025年3月 3日
前回私はこれまで味わったことのない苦しみと、死と、黄泉がえり体験について書かせてもらった。総合病院で点滴の治療中、アレルギー反応を起こし、呼吸困難から心肺停止状態に陥った内容だった。病院内ということで即座に心臓マッサージが行われICUに移

よみがえり
2025年2月10日
健康には気を付けてきたつもりなのに、不覚にも病院にかかることになった。何度か点滴で通院していたが、先日思いもよらない事件が起こった。 点滴開始から三十分ほど経ったころ、胸が締めつけられ、と同時に呼吸困難に陥る。息苦しさはゾッとするほど、急

オリビア
2025年1月13日
仕事が始まると日常がすっかり戻った。ただ、神聖な気持ちで手を合わせた元日の抱負が、何だったか忘れる始末。なぜか毎年のこと。 新年に昨年の話はご法度だろうか。生きとし生けるもの、命尽きる時を避けるわけにはいかないが、年の瀬に飛び込んだオリビ

崩壊
2024年12月 2日
今年も師走を迎えた。来年令和七年には七十五歳を超える後期高齢者が二千万人を超えるとのこと。六十五歳から七十四歳までの前期高齢者と合わせると、三千六百万人。国民の三人に一人が老人となるわけだ。 私の勤める障害者の福祉就労事業所も高齢化してい

この世にこんな旨いものが!
2024年11月 4日
十九の時、彼の故郷の家に遊びに行った。大学生になり初めて付き合った彼だった。結婚の約束もしていないのに何故そんな敷居の高い場所へのこのこ出かけて行ったのか、今でも思い出せない。彼はオープンな人だったので仲良し家族に紹介したいと、ただ軽い気

老いを生きる
2024年10月 7日
父は今年米寿を迎えた。母が他界してから暫く一人暮らしをしていたが、持病のため毎日の見守りが必要になり、サービス付き高齢者向け住宅に引っ越した。略してサ高住である。私は一緒に住んでもいいよととりあえず提案はした。しかし仕事を持っているので日

山で一人暮らす女
2024年9月 2日
しぶといウイルスとの共存をしつつ、ほぼ日常を取り戻した私達。だが自然災害を始め、世界情勢、物価上昇やオーバーツーリズムなど、これでもかと負の風が吹き荒れている。アフターコロナはたくさん旅をしようと息巻いていたが、私の気持ちはすっかり萎えて

おだまり
2024年8月 5日
私は疲れていた。仕事では納期が波のごとく押し寄せて、長距離走者の日々だった。そんな状況の時、人は非日常を求めるのかもしれない。「旅に出よう」 CMの一シーンが脳内の銀幕に映し出された。土日含めて最低四日間の休みを取りたい。でも行き先は?

気になるお店
2024年7月 1日
最寄りの地下鉄駅の近くに、行きつけの八百屋がある。独自の仕入れルートを駆使しているようで、規格外品などの野菜を安く提供してくれる。品ぞろえも量も豊富とは言えないし、本日の目玉商品などは、売り切れ御礼。補充はできないので、早い者勝ち。でも安

MJ
2024年6月 3日
MJと聞いて、何を思い浮かべるだろう。アルファベット略が氾濫する時代、個々の頭に浮かぶものは一つではないかもしれない。 きっかけは分からないが、最近ユーチューブでMJを視聴するのが私の夜の日課となっている。MJとは、マイケル・ジャクソン。