2024年12月16日更新!現在の掲載数63
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けんこう・・

2024年12月16日

 日本を代表する随筆の一つ「徒然草」は、鎌倉時代から南北朝の頃に吉田兼好が人生や世の中、そして自然と芸術などを独自の視点で綴り、現代人に通じることも少なくない。中でも友達については、悪しき友の中に『病なく、身強き人』とあり、これは健康すぎる

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傘・・

2024年11月11日

 豊臣秀吉の「醍醐の花見」を描いた屏風図に大きな赤い傘が描かれている。遡れば古代エジプトの壁画にもあり、これは貴人を陽射しから遮る日傘として使われてきた。日本には平安時代に中国から伝わったとされ、やがて和紙や竹で番傘、蛇の目傘、日傘などが江

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たたみ・・

2024年10月21日

 畳の始りは縄文時代の筵(むしろ)のような物に遡り、弥生時代の遺物でイ草の織物が出土している。また正倉院に現存する最古の畳があり、本来は畳める物とか、折り重ねる敷物が畳の意味だそうな。平安時代には芯となる畳床に、畳表と縁を縫い付けた本格的な

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絆・・

2024年9月16日

 江戸後期の戯作者、曲亭馬琴/滝沢馬琴が著した『南総里見八犬伝』は、我が国最長篇の伝奇小説と謳われ、不思議な絆で結ばれた八人の若者が活躍する波乱万丈の物語として、江戸の庶民に絶大な人気で迎えられた。この本を初めて読んだのは、小学生の頃に従兄

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山鉾・・

2024年8月26日

 映画好きの私にとって、映画館が建ち並ぶ東京は憧れの都市となっていた。幸いにも、社会人となり仕事で配属された先が東京であり、数々の作品に出逢えた。中でも昭和43年11月に新宿ミラノ座で観た中村錦之助さん主演の『祇園祭』がある。 祇園祭は、貞

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家呑み··

2024年7月15日

 コロナ以降、家で呑むことが多くたいがいはビールで、つまみにするのは亀田製菓の〝柿の種〟。そして飲み相手は、夕食後の片づけを終えた家人となった。 そんな日々が続く中、友人から来札の知らせを受け出掛けてみた。札幌駅前からの街並みは古い建物が取

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修める··

2024年6月17日

 五月の新緑を求め古都を訪れた。今やどこの観光地も海外からの旅行者で溢れ、擦れ違うにも一苦労する。その中で奈良の東大寺や興福寺の参道は、修学旅行の生徒たちで賑わっているが確りと2列で引率され、行く手を阻まれることはなかった。 彼らは奈良国立

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音··

2024年5月20日

 物ごころ付いた頃の音の記憶は、小田原にあった生家近くの蒲鉾工場の音、さらに豆腐屋のラッパや「アサリにシジミ~」など物売りの声が混じり、正午には消防署のサイレン。下校すると紙芝居の拍子木が響いて来た。家の中では、台所からトントンとまな板やお

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さくら・・

2024年4月15日

 今年の北海道は、気温の上がり下がりから陽気が迷走をしてやきもきしたが、白く閉ざされていた野山や家の周りにようやく春が廻ってきた。 春と言えば、「梅は咲いたか 桜はまだかいな」と江戸端唄で謡われるようにさくらが待ち遠しくなる。桜の種類は古来

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銭湯・・

2024年3月18日

 風呂屋は江戸時代初めに、伊勢松坂出身の与市が現在の東京大手町付近の橋詰めで、入浴料が一銭で入れる〝銭湯〟を始めたことに由来するそうな。 そして、子どもの頃に通っていた銭湯は、浴室のタイル壁に富士山と松原のペンキ絵が描かれて、これは大正時代

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