
ともきたる
2016年8月29日
6月20日に本が恵送されてきた。「ともきたる」森忠明著の空谷跫音録という随筆だった。奥付を見ると発刊直後の謹呈で恐縮した。 枕許に置いて寝る前に1編づつ読んでいった。新書サイズの軽装本だが、浅慮で読み飛ばすことが失礼な高書で、著者

聴 力
2016年7月25日
3年前の2月に、激しいめまいで気分が悪くなりトイレで吐いた。内科で診てもらった。「脳が関係しているかもしれない」と言われ、脳外科へも行きCT検査をした。脳には異常がないとの診断に安堵した。 図書館で、めまいについての専門書を何冊か

「ザ・本屋さん」初代社長
2016年6月27日
お通夜の葬儀場に入った。 祭壇に視線が向いた。遺影の高橋千尋さんは笑顔だった。焼香を終えて、遺族に近寄り、お悔やみのことばを述べ、椅子に座った。壁の周りの供花には、東京の大手出版社の名前が並んでいた。 高橋さんは「ザ・本屋さん

夏みかん
2016年5月30日
5月23日に宅配便が届いた。ダンボールの箱を開けると「夏みかん」だった。柑橘系の甘酸っぱい匂いがした。送り主は静岡県松崎町雲見の民宿「長右ェ門」の高橋さん。昨秋の伊豆旅行でお世話になった方だった。 2週間ほど前に、私の近況を手紙で
病院で
2016年4月25日
人の行動には、なんとなく当人の個性が出るものだ。私の行動や生活ぶりも決して平凡ではないと思う。 4月最初の火曜日の朝、家を出て帯広の某皮膚科に着いたのが9時前だった。2週間ほど前に蕁麻疹にかかり、2度めの診察にきたのだった。

本と映画
2016年3月28日
本の著者に会うことは容易ではないが、本を読むことはいつでもできる。これは著者に会ったに等しい意味がある。 若い時は、太宰治の全集を読み、その告白的文体に夢中になった。野坂昭如、五木寛之、深沢七郎、島崎藤村、宮本輝…と

伊豆松崎の夜
2016年2月29日
昨年の10月に伊豆へゆき、松崎町に3日間滞在した。充実した旅をサポートしてくれた人々がいた。 6日の昼に羽田空港に着き、伊豆急に乗り下田に着いた。レンタカーで松崎へ向かった。道の駅「花の三聖苑」で待っていたのが松本晴雄さん、渡辺

詩集「流れ星」
2016年2月22日
昨年の師走に、東京の敬愛するM氏から本が届いた。「流れ星」という詩集だった。著者は、たかはしけいこさん。 この詩集に「ツグミ」という詩がある。~わたしはツグミ わたしのことばがとどく人にだけ歌をうたおう~。 現代詩は難しいとい

「伊豆の踊子」の里
2015年11月30日
伊豆旅行が決まってから、旅の計画を立てた。その伊豆の旅に大島を加えた。 大島の波浮港は「伊豆の踊り子」の里だという。観光ガイドブックで紹介されていた。旅行へゆく直前に「伊豆の踊り子」のDVDを観た。学生が高橋英樹で踊り子が吉永小

中伊豆で
2015年11月23日
伊豆の旅はつづいていた。 10月10日、熱海からJRに乗り、2時すぎに三島に着くと駅の外に出た。携帯を手に持ち、初対面の原さんにつないだ。「私は駅の外です」と伝えた。駅から携帯を耳にあてて出てきた男性がいた。「原さんですか?」と声