No.1,035
2012年4月16日
近頃は十勝も雪解けが進み、外に目をやると自転車に乗っている方々を良く見かけます。通勤通学用にと、盛んに広告もしておりますがここ数年は、専門店よりもホームセンターで多く目にする。これも時代。 その昔はドロップハンドルとか、後ろ席の下に積んだウィンカーの光が指示方向に流れる代物が、子供達の憧れであり、車輪のスポークホィールには決まって野球ボールをはめ、バットは後ろの横に挟み込み元気に皆、じゃれ合いながら家と校庭を行き来していた。
現在は放課後も広場での球遊びより、多数は家でゲームをしているのでしょう。かつて家庭にゲームが無かった頃は、少し不良気分で街に幾つかあったゲームセンターで、小銭を大事に遊んでいたものです。大抵は人が遊んでいるのを横で羨ましく眺め、時間を潰していた子供達が大半でしたが。
自転車も昨今の流行りはシンプル、やたらゴチャゴチャ御飾付きは見かけません。自動車もそうですが、実用面重視で「見栄」なんて発想自体が古い体質なのでしょう、バブルを経て「失われた20年」の間に人々の価値観はすっかりと置き換えられました。「~放題」の、「ユニクロ」の、時代ですもの、「平成」になって早24年。そりゃ世の中の流行り音楽傾向も変わるわよね。 「はやり歌」って位ですから、「歌は世に連れ」求められるものは変わる。今の時代に美空ひばり氏が現役で歌っていたら、かつての様に大衆に支持されるか、と問われたならば「歌力」の評価は別として、分りません。かえって世界に打って出て行った方が受け皿が広い分、正当な評価を得ましょう。
と、愚痴っぽい展開になりましたが加え、昨今のテレビ音楽番組では常態化している昔の音楽VTRばかり流しているのは、その当時の年代の人々を相手にしなければ視聴率が取れないから。秋元康率いるAKB系にKポップ外は、あまり若い視聴者を惹き付けられない。そこには進む時代の情報の氾濫により、「歌」に精神を依存する必要無く、「ネットでの交流文化」に置いていかれてしまった感が。歌手は聞くモノから、見るモノへと、とって変わってしまった様な。今は中高年相手にまだ商売しているものも、又この先、20年後にはAKB系が40代で再結成し、今の若者も中高年になって未だ応援しているとも思えない。
米アップルのジョブズ氏ら亡き後、時代の価値観は誰が何処へ誘うのでありましょうか。