No.1,038
2012年5月14日
都市間バス事故から、通学生達を巻き込む自動車事故、北アルプス登山者事故、そして茨城栃木の竜巻事故、と一度に多くの方々が死傷なされる報道が後を絶たない。これから、やーっと春から夏へとウキウキした気分で芽吹きだす自然と共に活動を起こそうか、との時期に御本人並びに関係者の方々には軽々に「御力付け」の言葉も出て来ません。残された家族の方々にとりましては今後、長くツライ時間に寄り添われる事になるのでありましょうが、一度落ちた精神も必ずトンネルを抜けて「光」を見る時がやって来る。それまでの時をどうぞ、投げ出さないで自分なりの「スガリ法」を見つけ乗りきって下さい。
因みに自分の場合はひたすらに「本」の中に救いの答えを探しに行きます、現代はインターネットを介して文献や人と繋がり、も良いでしょう。誰しも「そんな時」はやって来るもの、日ごろから自らを踏みとどまらせる自分なりの「クサビ」を備えておくといいよ。
そして「泊原発」が点検に入り、日本中の原子力発電所がこれで同時に停止状態に入りましたが。さてさて、「ここからどうしますか?」。
早急に原発再開勢力と、福島原発事故を受けての完全廃止勢力。言うまでも無く原発再開勢力は「お金」、利権絡みです、生活が懸かっていなけりゃ誰も好き込んで、この期に及び放射能に関わろうとする訳が御座いません。「電力不足?、企業が国外へ?」、「ストレステストに合格すればOK?、使用済み核燃料も十万年地下深く埋めておけばOK?」、なーんて、とても曖昧な事柄達も土俵に乗せた上で広く国民が議論して方向を決めなければなりません。「原発立地周辺の方々の損益」だけで、もはや決められる問題ではなくなった。 しかし現実は原発再稼働を望む地元の声も多々聞かれる。非難しているのではありません、実際に原発マネーで生活するレールに乗って走り続けて来た人々の「大きな不安」も理解出来ましよう。その上で「日本丸」の行方を平台で広く語り合う「時」が正に訪れている。
フランス大統領選挙では、ギリシャ発の欧州危機回避へ向け緊縮財政路線の現職サルコジさんが敗れ、仏国民は「今は耐え、明日のEU」を否定して「今の自分の生活」を選択した。それは仏に限らずも最近のEUの選挙結果傾向からも。
正直なところ、「人々は先々よりも今の生活が本音」、をも踏まえて原発を話さねば材料が揃った事にならないね。