No.1,045
2012年7月 2日
さぁ、野田総理が「何が何でも!」、と政治生命をかける消費税増税を柱とする社会保障と税の一体改革関連法案が与自公他の賛成を取り付け、取り敢えずは賛成多数で衆院通過し参議院へ送付。
がしかし、民主党内の小沢一郎氏グループ57名が反対票を投じ欠席棄権を含め70人を超す大量造反劇、で民主党の空中分解目前。衆院選で自民党政権を打倒し、新たなる夜明けを感じさせた民主党の大躍進から三年目のこと。あの選挙は正に田中角栄門下で学んだ小沢氏の采配による、綿密な選挙区戦略により手繰り寄せた大勝利。だが、官僚による国のコントロール脱却を謳い、政治主導に取り戻すに対し、既存権益減益に猛然と抗う官僚以下、この国のあらゆるメディアを含めた支配組織がスクラムを組み、先ずは小沢潰し大キャンペーンは記憶に新しいところ。そして小沢事務所の土地購入資金にまつわり、当時秘書だった石川議員も巻き込み裁判、で剛腕小沢一郎主導による改革は端から頓挫。
当初は「事業仕訳」とか言って役所関連のぜい肉削ぎを蓮舫、枝野議員らを旗頭に意気揚々声高にアピール、「おっ、いよいよ新しい政権が具体的に動き始めたのね!」、と国民は胸をすくも、強制力無しの仕訳でした、と。ミスター年金こと長妻昭議員も期待を背に厚生大臣に就任するも、職員との齟齬、対組織への改革に限界を感じたのでしょう、顔色悪く一年ほどでギブアップ的降板。当初から民主党の公約には「ばらまき」と言われた、国民への「大ざっぱな保障」には疑問視もありましたが軌道修正しつつ、を視野に明るい未来を賭けたのにね、また政局なのね。
この段になって、今度は小沢氏へは奥方から週刊誌上で爆弾投下、も、めげずに小沢新党結成示唆。民主党、並びに北海道初の首相就任の鳩山由紀夫氏、所信表明では国民生活第一思想、をラジオで聞きながら胸に「グッ」と来たのよ、が、母親からの破格のお小遣い事件でアタフタ釈明の日々へと。とか、いつも「出る杭は打たれる」ものですが、「スネに傷の一つや二つ」あってこそ又、人間の器もデカクなるってもの。
そう言えば注目の橋下大阪市長へも先の選挙時には、週刊誌紙上でネガティブキャンペーンも張られましたが、大阪市民特有の気質でしょうか逆に「負けんな橋下!」、との風が吹いた様にも伝えられる。
いずれにしろ「なんだかな~」、の相も変わらない日本丸。