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Bunちゃんのわかっちゃいるけどスピーキング

No.1,052

Bunちゃん

2012年8月27日

 ロンドン五輪メダリスト達の凱旋パレードin銀座中央通り、のニュースを観てですね、たったあれだけの短い距離の沿道に50万人もの人々が集うと流石に壮観。ここ十勝の総人口を超える人達が一斉に5台のオープンバスへ群がるのですもの、群がられるバスから見る光景はさぞやの迫力であった事でしょう。その時間体験だけでも五輪苦労への報酬に値する、一生の財産かもね。   
 そして、あの銀座界隈をテレビで観ていて懐かしく記憶がよみがえりけり。
 時は私が20代前半の頃、関東の某大学を卒業後に音楽で身を立てようと活動しつつ、生活の為に色々とアルバイトをしておりました。御縁あり、築地の市場でバイトする事に。さて、「築地とは何処ぞ?」、流石に学生生活4年間の内に田舎者お上りさんの私も、新宿渋谷六本木、上野浅草秋葉原、界隈は慣れ親しんでいましたが築地なるマニアックな職人的土地に知識はなかった。
 昨今の様にテレビで取り上げられタレントがロケし、一般人が買い物や食事に参集する場ではなく、東京の生粋の料理職人達と魚河岸人達とが早朝からの厳しくも熱い男達の渡り合う真剣勝負的、ヒリヒリした狭い空間模様であった。毎日の様に狭い路地で行き交う男達が小ぜりあいを起こし、ケンカなんてのも日常の風景であった。
 そんな場所から晴海通り勝どき橋を背にすると、右手にはすぐ東本願寺に歌舞伎座、その前方には銀座4丁目が間近の場所だったのですねー。バイトの初日で築地入りする前には、どんな隔離された場所なのかとの警戒感も、イザ行って見れば都会のど真ん中に、直ぐ「ウキウキ感」へと。    魚河岸の仕事柄、早朝から仕入れにくる人々への対応が主で、昼にはもう閑散となり後片づけ的様相。それから各々の会社が受けた注文の配達へと流れる。近場の料理店へは「ゴツイ昔風の自転車」の大きな荷台に数十キロの商品を、ゴムバンドで縛りつけてフラフラ不安定走行しながら人道りの溢れる都会の歩道を「かき分けかき分け」汗かきかき配達したものでした。あの東京の暑さの中、いつも頭の中は「ボーッ」としつつ、湯で上がった様な赤い顔してね。
 オリンピックメダリスト達がパレードした沿道。そして50万人が溢れ返った道々を、正に私は毎日毎日行ったり来たり働いておりましたのよね。「歌」、と言う大きな夢がいつも側にいたから不安ながらも、「大充実」していた時代のこと・・・。

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