No.1,089
2013年6月 3日
橋下大阪市長の慰安婦容認発言が世界にヒンシュク波紋を投げかけ、この度日本外国特派員協会で行った記者会見。当時は各国の兵士にとって必要であったと、がしかし私個人が容認しているのではない。との強弁で終始弁護士らしく巧みなやり取りで外国記者質疑応答の二時間半を論点操り乗り切った。重ねてメディアの伝え方に欠落あり真意は別にある、と。そして沖縄駐留米兵猛者が性欲持て余し現地女性への愚行を避ける為に、性風俗をドウゾ活用してくれ、発言へは米国政府からの反発会見もあり撤回謝罪へと。
今回の「メディアへの責任転嫁作戦」は先の「週刊朝日」が橋下バッシング連載記事を、世論も味方に付け大反攻で完全勝利なった成功体験からの論法策では、とも言われるがメディア側は揃って反発。朝鮮慰安婦生き残り二名氏との会談も、橋下サイドに利用されるを危惧しドタキャン受け、近日のアメリカ視察も現地から拒否有り、今訪米しても叩かれるであろうと訪問中止。今までも自主自立を唱え「アメリカの尻尾」を踏み、引きずり降ろされた名だたる政治家は多々おりますが、それでなくとも橋下人気バブルも凋落気味の昨今で、本人が申している通りに今度の参議院選挙ではプラス材料は見当たらず、維新の壊滅的完敗をも予想する。
それよりも最近、橋下氏の表情を見ていて「能面顔」に移行して来たのが気にかかる。それは元横浜市長で現在は維新の中田宏氏にも感じたのですが、彼も市長の晩年から同じ様な顔つきに変わり、何か人間味が失せ「憑かれた顔つき」に異を感じていた、そして今の橋下氏、何かが彼の中で変わった様な。まあ、長く生きていれば誰にも「環境と心」で起こり得ると存じますが、「変に」変わって欲しくは無い。
話転じます、先の相撲界のドタバタ落ち着いたか?、の次ぎは全日本柔道連盟の不祥事ぞくぞく、で、今回は76才の理事が一昨年に元女子選手へセクハラ、だと。同席した酒席後との事で認め即座に理事職辞任、前記の慰安婦件もそうですが「男女と人権」、本能のコントロール徹底が近代を生きる人々の絶対条件へと、10年前程から根づいた「空気読む能力」が基本道徳化して行くのでしょう。元々の、「当然の人への配慮」が今後も明文細分化判例化され浸透し、100年後にはそんな旧態依然のクセ人間は早くから排除されるのでしょう、案外世の中は速く移りゆく様な。