No.1,172
2015年2月23日
先日はマクドナルドの異物混入件へ改めての謝罪会見において、カナダ人女性社長が遅ればせながら姿現し、日本式の謝罪儀式にのっとり腰を九十度折り曲げ頭を二十秒下げ「深くおわび申し上げます会見」をしていましたが、その時の彼女のメガネの奥の目の屈辱に満ちた怒りの炎が脳裏に焼き付き。
昨年、中国工場でマック肉製造ライン不適切工程、異物混入会見時では「自らも被害者的」姿勢に世間からバッシングを受け、この度への会見迄は時間かけ「日本での危機対応態度」の法則レクチャー受け、シブシブ頭を下げていた様子がアリアリで、国々での違いを考えさせられます。訴訟社会である欧米では最初に頭を下げ認めては不利になるから、毅然と対抗する習慣も御国変われば、取り敢えずは全面謝罪をして世論の反感を静めてから、組み立て直す御国柄も。少し前もアメリカ公聴会で日本車エアバックメーカーの不具合に対するやりとりで、もっと前にトヨタの社長が吊るしあげられた光景を思い出しつつ見ていましたが珍しく、日本のメーカーが闘っている作戦態度に、アチラのクレーム対応コンサルタントと日本のソレとの違いを垣間見つつ。
それに致しましてもインターネットの出現で、本当にもう一つの地球世界が形成されました。まだまだ使い方に経験が無い分、おかしな使用法で世間を騒がせる事も多々ありますが情報を発信し受ける、膨大なやり取りは「事件」そのものの姿をも変えています。イスラム国のネットの使い方一つ見ても、ネット無き時代のアナログ手法では有り得ない急激な世界展開。
この世界に浸かっていると何となく人間として進化している様な錯覚に捕られ、それこそ世界を手中にした感覚に。実際、科学は年々「不思議解明」重ねていますが、人間の質は劣化していよう、チンパンジーから人類数十万年の歴史で人の思考力はどんな変遷を遂げているのか、変わらぬ世界中の紛争を見ていると人って言うより、動物のまんまの様な。