No.1,177
2015年3月30日
近頃強く気になっておりますは、毎日の様に報じられる北海道十勝での「特殊詐欺」、いわゆるお年寄りになられ社会的現役感覚から離れた父母祖父母様達へ、子供を心配する気持ちを悪用し「おれおれ詐欺」にはめ込み多額のお金をだまし取る、又はロトや株式等にまつわる情報を流しあの手この手で気持ちを追いこみ「なけなしの貯金」を騙し取る報道の数々に、「何だ、この世の中は?」と。
北海道に限らず、どこのローカルニュースでも同じ事態なのでしょうが、たまに対応した銀行窓口員が不審に感じ堰き止めた報告もありますが、その事前防御例にしても「お客さんに嫌がられるケース」多く、徹底出来ずもどかしいとも聞く。これだけ頻発していて何故に政治は徹底した防衛に走らぬか不信感と不思議。この国に生き抜き、そして人を信じる性善説に余生を全うしていらっしゃる、既に積極的にモノも言えない高齢者の方々から悪知恵働かせ、つめに火も灯し溜めたであろうお金を奪略する人間に対して、何故にもっと現実的批難が起こらぬか。
数年前に帯広百貨店ATMで、まとまったお金を引き出すのに苦労なさっていた70才代位のご婦人がおり、横の機械にいたボクはお手伝いした後、去り際おじぎ下さった際の目が何処か哀しげだったのが気になり数秒後に背中を探すも見つからず。その後、今現在も「失礼ですが、今流行っていますお金を騙し取る電話とは関係ありませんよね?」、と一言声を掛けなかった事悔いております。もちろんソレとは関係ない可能性99パーセントとは存じますが、その何か訴えかけていた様な目に応えられなかった様で、だから特に一連の特殊詐欺には過敏なる反応をしてしまいます。
分業化され組織だったこの犯罪は巧妙に仕組まれていて、「私には関係ない」って受け流す方も多かろうが、敵は先々を読み仕掛けて蜘蛛の糸が如く絡み取る。人を信じるなと言っているのではありませんよ、現実に悪い人もいるから「社会で守ろう、守られよう」、ね。