No.1,207
2015年11月16日
数年来代表的農作地帯であるここ北海道で、取り分け大声で「TPP反対!」、を業界団体主導の下運動なされておりましたが。紆余曲折末に関係国間では大筋合意し、各々国へ持ち帰り審議後来年から足を踏み出そうか、との段階へ。
一連の動きを見ていて感じていたのは道民なれどもTPPにより商売的に恩恵増えそうな自動車関連等市民も当然いましょうし、一概に悲観的人々で成り立ってはいません。そして同様に地元人達のそれぞれ微妙な立ち位置により生じる異なる心の声「本音」。
それは現在一つの方向へ舵きる沖縄の米軍基地普天間を辺野古へ移設とする問題。現状の米軍基地が移設なれば普天間と辺野古双方で得する人、損する人、無関係の人が発生する。そして全国に建設された原子力発電所、誘致なり稼働すれば得する人、損する人、無関係の人。ここに争いとやっかみといじめが芽を吹く訳でありますが、共同体社会の宿命ではあれど立ち位置違えば利害も食い違い、されど声高にも出来ず苦しい胸の内を抱えながらの生活が否応なしに。
原発も本音では敢然と反対ながらも関係していたり、近場の人々がそれで生計を立てていれば沈黙せざる得ないものね、「だったらあんたが我々の生活の保障してくれるのか!」ってな理論を前に「そんな事まで知らないわ!」って返すと、そこには不毛な罵詈雑言合戦。だから政治決着仕切りが、右も左もを鑑みつつバランス取るのですが、それは往々にして金の分配による。
よって、「無言の金よこせ合戦」に陥る見っとも無さ、に関わるを嫌って人々は人々の顔色をうかがいつつ、今で言う『空気読む漫然とした空気』に世は支配され。もちろんキレイごとで済まぬ、食うや食わずの人々も。
この気持ち悪い空気が現状では安保法案により、日本の戦争への道を再度開くと、一億総背番号制に選挙権引き下げにメディア統制諸々、かの大戦を経験した年配者達が「あの頃ととても似ている空気である」、と眉をしかめ。