No.1,252
2016年10月24日
東京工業大学の大隅良典栄誉教授、なる先生がノーベル医学・生理学賞を受賞で日本人三年連続との事。
「ノーベル賞」って、頭脳部門でのオリンピック的感覚で元よりそれぞれ受賞の長き研究に渡る業績も、深く読み込んでおりませぬが世界的貢献であろう、は誰しも受けいれている処。
さて、文学賞は数年来、村上春樹氏への受賞期待で日本も盛り上がる部門。と、ふたを開ければ何と、「ボブディラン」とな。「グラミー賞じゃなくってノーベル文学賞って」、と誰もが一瞬意表を突かれるも一息つき思いを巡らせれば「なるほどね、それも有り、やるねー」って。ノーベル選考委員会もおつな事やってのけます、「グッドジョブ」。
確かに彼の作詞は「歌詞」を超えて文学と言われれば短編小説そのものかもね、御歳75才でも一線に立ち真摯にステージ上で語りかける姿は、純粋に受賞へ拍手。思えば60〜70年代、日本のフォークソングの旗手達の多くはボブディランに強く影響受け、ギターを手にして人前で訴えかける様に。
その代表格はやはり吉田拓郎であり、ディランに触れる機会がなければ拓郎も現在の拓郎でありえなかったであろう。と言う事は、次の世代の長渕剛を筆頭に拓郎に感化されしフォークシンガー達も生まれていない公算が大きい。そしてそれは全世界的流れでもあり、ビートルズに匹敵対抗筋とし。このネズミ講的社会風潮広がりの、シンガーソングライターの頂点的立ち位置の「ボブディラン75才」これを機会にシカと再認識して見つめておきたい。こうしたアナログ的伝説の人も近い将来は、会いたくても会えなくなってしまうもの。
そして、村上春樹ファン「ハルキスト」は今年もほぞをかみつつ来年以降の受賞へ楽しみ延長。それにつけても村上春樹は海外でもヒドク作品が売れているのですね。文学を他国の言語で訳すと何処かニュアンスが伝わらない気もするけれど、まあ、それは日本に入ってきている外国本も同じではありまするが。