No.1,260
2016年12月19日
今年も残りわずかです。あと十日もしたなら大晦日から新年へと。
その前に今週の街はクリスマスモード、十勝の風景も雪化粧の好ロケーション。懐かしきボクの曲「White X’mas(ホワイトクリスマス)」、発売後数年はこの時期歌い歩いたものです。今でも飲んで歩く先にカラオケ入っていたなら歌いますが、この歌は歌詞に出てくる通り上京して三年目のクリスマス日の心情を歌ったもの。手元に原版CDは一枚しか残っておらず、機会ありましたら有線放送にリクエストし聞いてみてください。最近はライブでも生ピアノをバックに歌っています。ぜひライブへも足をお運びくださいね。以前プロ歌手達も「この曲歌ってCD化してもいい?」ってオーダーするも、その後「やっぱりこの曲はBUNCHIじゃないと歌い切れないわ」、って諦めるのよね、けど帯広のスナックのママで見事に歌い上げる女性がいますけどね。
話は変わります、先日テレビ音楽番組「FNS歌謡祭」で久しぶりに長渕剛が最後に出てきて「大暴れ」。事なかれに単純思考の現世風潮へ向け吠え上げていましたが、そこにボクも思う処あります。ここ数年来感じている歌謡界の幼稚化、例え、例えですよ、お呼びがかかっても出演への魅力は非ず。アンジェラ・アキが米国へ行きグラミー賞を本気で目指すと、腰を上げ日本の音楽界から旅立った時に強く感じたのは。今の「こんな日本の歌業界に座っていてはダメになる、くだらなさすぎる」、と口では言わないが彼女のピアノで歌う熱を発する姿はソウ訴えていたとボクは感じる。そして同様に多くの本気で熱をもったアーティスト達は同感していたはず。
加藤和彦が自死した時にも感じた。今一度、目指すべき「頂」を見失いかけていたボクの歌人生に「オリジナルの頂」を一人上り続ける覚悟を思い出させてくれた、60才の長渕。問いたい、「何がカッコいいのか本当に気づいていないのか、気づかぬ振りをしているのか」。時代に流される覚悟、の方を捨てます。