No.1,283
2017年6月19日
近頃は政治に関する見方を書きますのも、少し遠のいております。
良くないとは承知も、何だか熱く内なるものが今は何処かにお出かけしてしまって留守に。留守番をしているもう一人の住人が近況の営みを、せっせと語っておりますが。
そんな最中も正にかつての治安維持法を回想させる「共謀罪」成立を巡り国会では与野党攻防中。加計学園獣医部新設問題に絡む官邸の本当の関与は。東京都の築地市場の豊洲移転問題は。けれどそれらに重なり、「都会では自殺する若者が増えている、だけども問題は今日の雨、傘が無いー」ってかつての井上陽水のヒット曲が頭にかぶさり流れて来るのです。
戦後72年を経て、戦争体験を元に強烈うるさ型言論人達が徐々に没してしまった今の世の中には、権力へ無関心な国民が揃う事は想像も出来ていたが、いざ、本当になれば首元が寒くなり。
誰でもSNSで世界に向けて好きなことを言い放ち、が蔓延しそこだけで毒抜け気分になり、実際に腰を上げ行動に迄及び得ない。加えて「共謀罪」がよぎり監視対象は御免、と無意識で権力批判を避ける流れ。もっともSNSで個人情報、思想はあらかた把握され知らぬ間にリスト分けされているのでありましょうが。トランプ大統領発足時側からの「もう一つの真実!」との開き直りとしか聞こえない説明もまかり通るのを目撃してしまった以上、真実の意味と価値にさえ疑問符を憶え。
半年前から、本当はボクの全てだった「音楽」を、中途半端になおざりにして来た積年を捨て去りライブ活動を中心に立て直しを図っている最中なのですが、歌を書き始めた当時の社会背景とはすっかり変わってしまい、時代における歌の位置も大きく変わっておりました。「便利」が大幅に増えた分だけ、「生身の人と社会との関わり」も減じ、そこを歌った唄も世に連れてね。けれどAKB48らの時代を経、今、時代を味方に引き寄せ、歌い直せそうな予感の歌手晩年なのです、よん。