No.1,301
2017年10月30日
結局は予想通りにほぼ決着の今衆議員解散総選挙でありました。
ただ、多数議席を保守した自民党総裁の安倍さん始め、かつては大勝に爆発的笑顔と万歳三唱で浮かれた面々のはずが、今回は皆揃って神妙な面持ちで。「いえいえ、我々が一方的に支持受けた訳でなく」と謙虚過ぎるも薄気味悪い反応。それは多分、今回も小池都知事の希望の党に「ガブリ寄られる」との警戒心が、まさかの小池強突風からの「民進党の一部は入れてあげないよ!」の傲慢的態度に国民が反応しソッポを向く民衆の怖さを実感しだしたから。
今年は森友・加計学園問題で、官僚らが総理の意向を「忖度」し、直接の指示形跡を残すことなく思いを反映させた道筋らしき事に、メディアに国会が揺れ湧き。都議選では自民惨敗、小池旋風吹き荒れ、解散選挙へと至りましたが、それも数日の間に今度は立憲民主党を立ち上げた枝野氏へと追い風は大きく進路変更。現政権の中枢達は強く感じ入らざるを得なかった。今の時代は逆に、「強く国民の顔色を忖度しなければ、事を運べなくなった」と。
かつて、国民は知りえる情報少なく、それさえも操作出来た時代と現情報化時代とのギャップ。「この程度の国民にはこの程度の政治」との一部おごった見方は、もはや通用しなくなったと。そして、肝心の時に知事出張パリで「高みの見物」を気取った希望党首小池さんも「ギャフン!」異国の地でよもやの完敗宣言で、ほんと「栄枯盛衰」が激しい世の中へ。週刊誌にスキャンダルがスクープされた多くの代議士も一時身を隠しも又、このたびの選挙戦に挑みましたが、「人生七転び八起き」って故事が実に現実的に感じる昨今の世情。
そしてここ11区は、中川王国と鈴木宗男氏との一連の栄華と確執の時代にも一応終止符が打たれ、吹き付ける冷たい秋風と共に、中川一郎さん急死から34年の月日が、走馬灯ごとくよぎる。 こうして年表は更新され続け、全ては過去の一部に溶けていくのでしょう。