No.1,311
2018年1月22日
今年の文学界一発目の話題。芥川賞と直木賞が発表されましたね。
三年前の又吉氏作「火花」が大ブレークし、業界も活性化。今回もバンド「SEKAI NO OWARI」藤崎氏のデビュー作も直木賞にノミネートされるも落選。この作品は未だ読んではいませんが、結果の流れとしては無難な処。国内文学賞最高峰は様々な方面への影響も加味し「やりすぎはいけません」。
一方この二賞、選考は年に2回ですが以前より、「多すぎる、数年に一度で良い」との声もありますが、出版業界にとっては切実なお祭り。そして話題を広げ本に興味をもってもらう絶好の機会。その為には著名人の候補は有り難い事でしょう。も、理解出来得る処。全国の書店員が選ぶ「本屋さん大賞」も、既に一般認知され埋もれかけた作品へ光を当て、良書が広く紹介され、読まれるようになりイイ感じ。普通は、たまたま目にする書評とか、ブラリ本屋の最中に出会う作品を手にし、或は今の時代はアマゾンとかで。
そういえば、電子書籍が始まりだした頃よく、これで「紙」で活字を追うは過去に葬り去られ、以後「PCにタブレットにスマホに完全に置き換わるであろう」、「いやいやちょっと待て」との論争も多々ありました。しかし、こうして見ていると町の食料品店が大型スーパーにとってかわった様に、町の本屋さんも激減して大型書店に集約されはしますが、「紙媒体」が急激に「画面」に取って代わる、なんて事もないような。
先日「広辞苑」も改訂版が出ましたが、やはりボクなんかも電子版なぞ頭になく、物体としての本を買うつもり。時に高い枕にも使えるし(^_-)。
近頃はレコード未体験の若い人が好んで求めだし、連れて業界も慌てプレーヤーからレコード復刻制作のニュースも御座いますが、本来、本もただ知識を得る為の道具よりかは「モノ」としての存在プラスαに惹かれる処が、人の頭の中に本能として由来しているはず。話はねじれますが、つい最近も5冊購入して帰り、内二冊が既に「積読」で重複買い(T_T)。