No.1,328
2018年5月28日
角界暴力。女子レスリングパワハラ。そして、今回は大学アメフトの危険プレー事件でゴタゴタ。
昨日は日本大学当該選手が記者会見。受けた市井の人達は総じて同情的。自然と指導者へ懐疑の目は向かい。日大は昨年日本一、そこには一般的視線とは異なる世界観の中で生きている者の感覚が充満しているのだろう。そして、同じスポーツリーグでも立ち位置によってまるでモチベーションが違う、そうでないと上位争いを維持できない一面もあろう。
スポーツ界に限らず今の時代、大きな変革が起きている最中の空気感、危機管理・洞察力の必要性が未だ昭和生まれの現役中年族には理解出来ていない。政治家も、官僚も、一般も、アレコレの歪み表面化して沸き立ち。
インターネット普及の影響がここに来てジワジワ、様々な形で社会の思い込みや常識を変えようとしている。
こんな時には、第二次大戦敗戦前後における人々の大転換迫られし苦悩に思いは及び。どれ程のショックに言葉を失い打ちのめされたか、昨日までの信じていた常識が一夜にしてひっくり返る様を想像してほしい。
そして今、戦争を知らずに割かし安穏と育ち、大人に成った男たちが、正に「静かなる常識の書き換えの時間」に戸惑い始めている。目に見えて体制が変わったとか、法律が変わったとかでは無いから、これがナカナカ理解出来ない。
ボクも昭和・平成と生き、来年は新元号に移りますが、自らが3代に渡ろうとは意識もしていませんでしたが、後々から生まれ育つ人々の頭にある現実世界は、我々世代のソレとは違っていることでしょう。 ニュースを観て思う典型的な光景の一つに、麻生副総理兼財務大臣の国会や会見での受け応えの姿があり。年齢や、生まれ育ち、経歴から推し量るに止むを得ないと感じますが、正に麻生さんの風情が古き昭和の、そして我々をもの原風景でもありましょう。 吉田拓郎の「イメージの唄」の一節、「新しい船を今動せるのは古い水夫じゃないだろう」って歌詞が、胸に沁み入る。