No.1,331
2018年6月18日
さて、直近まで紆余曲折も。昨日トランプ米大統領と金朝鮮労働党委員長がシンガポールでにこやかに握手を交わし、終始前向き的に史上初の米朝首脳会談を終えた模様。
これは1950年勃発後3年続いた朝鮮戦争以降、停戦後もにらみ合いが続き、米・朝当事国にとっては誠に大きな歴史的出来事の実現。元はと言えば朝鮮半島を日本が36年間併合。後の太平洋戦争敗戦で退散し以後南は米国に、北はソ連・中国がバックアップ支配で分断。
戦争を知らない世代の日本含め現在の世界から観ていれば実感薄いでしょうが、唯一の隣接国が冷戦状態であり。戦争時、米兵が戦場へ駆けつけるための基地は日本に置いた米軍基地であり、出動の際は在日米軍が手薄になるゆえ、警察予備隊なる組織を日本人で形成し、これが後の「自衛隊」の始まりだそうですが。また、この戦争は日本にとっては特需であり、戦後の産業経済復興に大貢献となったらしいのですが、複雑な成り行き。
さて今回の米朝首脳会談、半年前位にボクもトランプ大統領いかんによって現代の坂本龍馬的働きなる立場に居る。とも言いましたが、正に朝鮮戦争終結で歴史に名を残し、そして米国への利益誘導の流れ為し米国内での支持率高騰へ向けた「取引」始め。米国の利益とは北朝鮮からの核攻撃の芽を摘む、今後の北の民主的発展に関わる経済的恩恵(トランプ個人のビジネスも含め)。そして世界でのイニシァチブを確立し、ヨーロッパに、中国に、ロシアを従え、1段階上への野望。
さて日本ですが、世界に先駆けトランプ大統領と仲良しを売りに存在感を出しても、「他国のトップとイイ顔するのは安倍総理だけではなかったのか」と気が付いて来た民衆。
「拉致問題」を旗頭に日本国の悲願へと押し込む安倍総理に、「北朝鮮の核の後始末や経済援助は日本と韓国が出資する」と言い放つトランプ大統領。 この先の「日本の国益」を鑑み、この激動情勢で打つべき手が大事ですよね。日本に「米国の核の傘が閉じられる」を念頭に、強く「戦後の終わり」の行く末を語り合いたい。