2018年7月16日

　トップニュースが次々入れ替わり、一つの事件を長考する間もなく時は過ぎ。こんな状況に流されていて良いのだろうかと、そんな内にまた。　　　　日大アメフト部騒動が膨張している最中、予てより迷走の至学館レスリング『監督パワハラお詫び会見失敗墓穴』で、ついに解任。一方、サッカー露W杯16強入りした選手達の凱旋に、次期監督候補予想話題。そんな中、文科省の局長が権限逸脱、東京医科大へ助成金認可と引き替えに、ナンと子息の裏口入学発覚で逮捕。一般的見識あればまさかの仕業に、官僚の日頃の倫理観を想像しては、首を捻り。
　そして、オウム真理教事件の死刑囚が麻原彰晃こと松本智津夫始め７名の死刑が執行され、平成の事件は平成で閉じるべく時期選定と。
　あの事件は平成７年の３月。一報、その後を知らせる様子をテレビで観ていた風景は未だにハッキリと脳裏に在り。本件の数年前まで東京で暮らしていたその地下鉄駅界隈、バイトの通勤で日々馴染みであった手前より記憶強く。近頃も聞き及ぶ、「人は自分の好きな情報しか見ないし信じない」ってネット社会を反映し、寡占化する人間の傾向踏まえ、オウム事件は今も再現性が高い。
　そして、この度の西日本豪雨によりお亡くなりの方々と不明者あわせ、200名をも超え。
　この大雨が降りだした頃、盛んにNHKテレビを中心に各メディアから現地状況を映し出しては該当地へ避難を呼びかけていた。「ここ数十年で一番の被災の可能性」と声高に伝え、決して突発的では無いであろうものも、これ程の被害が短時間で起こる無力感、と言うか現実に生きる人々の認識感の限界。
　その場に遭遇すれば、僕だって高を括るのであろう、「大げさ」って感覚に支配され、後は「後の祭り」へとうなだれるのであろう。東日本大震災に遭遇してしまった方々、一度痛い目にあった人々は経験的に直ぐに腰を上げるのでしょう、しかしそれも世代が変ってしまえば又、違い。
　正に我々は今この時も「戦争」を「極貧」を、経験者並みには嫌悪していないのではなかろうか。