同窓会
2018年10月29日
イベントの同窓会が開かれるとYさんから電話があった。そのイベントは14年前の「めむろいもっ子まつり」だった。そのイベント開催日と同じ日、10月10日に同窓会を開くという。連絡先に「出席します」と電話で伝えた。
会場の嵐山荘の大広間に入ると出席者は20名だと判明。当時の実行委員とお手伝いの総勢約60名なので3分の1の人々が出席することになる。
そのイベントは「めむろ産業観光まつり」が終了することになり、観光協会役員の中から「代わりに何かイベントをやってみたい」という声があった。農畜産物の販売と集客を当て込んで開催すると決まった。実行委員会には観光協会の役員を中心に加わることになっていた。私は理事だったので、ポスターやチラシの制作でお手伝いを果たせると考えていた。
だが、会議で実行委員長をはじめ総務、企画、売店などの部長を投票で選ぶことになった。ボードに私の名前が書かれ、正の字が増えた。まさか、まさか…と不安で注目していると私が企画部長に決まった。
役員が苦手なわけではないが、イベントの時期に他の大きな仕事と重なっていた。ひとり自営業の大変さともいえる。開催準備に入るころから11月に出版する230ページの編集作業が佳境に入った。次々とメールでデータを札幌の出版社へ送っていた。イベントの手伝いで遅れた、と言い訳できない。
同時進行でイベントの会議に出て、企画をまとめなくてはならない。寝不足がつづいていた。預かった前売り券も売るために出歩く時間がない。自己負担で券を買うしかない…と決めた。すると副委員長のA社長が「あなたの割り当ての前売り券をまとめて買うから」と言ってくれた。正直ありがたかった。他の仕事に追われて時間がなさすぎる、とYさんにボヤいたのが、A社長に伝わったのか…。
飲食の後で出席者に、マイクが順にまわされた。私は「企画部長として当時は別の大きな仕事を抱えていて、十分に部長の仕事をしたとはいいがたく、皆さんに支えられて企画をまとめられました」と話した。
同窓会での再会は懐かしく会話もはずんだ。何より、協力してくれた企画部員や助けてくれたA社長にお礼を伝えられて私には意義ある集いとなった。
◎プロフィール
本づくりは難しいが、やりがいのある仕事。3年前に「モレウ書房」を立ち上げ図書コードを得た。あと数冊、本を出版する計画です。