No.1,360
2019年1月28日
周辺時事へ目を向けますと、日露首脳会談が昨夜モスクワで。北方領土問題の進展、安倍総理は現実的にまずは二島返還で確約を取り、歴史に名を残したし処。
一方、プーチン大統領はあくまでも第二次世界大戦後、北方領土は正当なロシアの領土であると日本が認めるがスタート地点、とけん制。この認識のすり合わせは両国譲れず、双方の歴史を否定しかねない「沽券に関わる」お話。けれど、プーチン大統領にしてみれば北方領土を日本に明け渡すメリットって特段見当たらず、精々カードとしてぶら下げロシアへの「利」を日本から引き出す種。かつて日本経済絶好調でロシア経済が低迷していた頃には、引き換えの「利」もあったろうが、クリミア侵攻の過程を見ても、プーチン長期政権確立を見ても、ドウにも分が悪い。かの地に米軍基地展開への懸念発言も、米国からは現段階では否定返答も、日本としては明日の米国の動きは制御出来ず。
そしてここのところ、ジャブの応酬状態で「なんだかなー」の日韓関係。慰安婦問題の最終的かつ不可逆的解決を確認して創られた「和解・癒し財団」の解散、日本企業戦時労働『徴用工』問題への韓国内判決差し押さえ。これらのジャブがなかったら日本もとりたて騒がなかったであろう韓国駆逐艦の海上自衛隊哨戒機へのレーダー照射騒ぎ。手前の事情で時の政権は「敵の影」を創出し煽り、配下の民をまとめ上げるは古典的手法なれど、なんだかね。
北朝鮮とトランプ会談第二弾も報じられていますが、南北朝鮮に中国にロシアの関係性、一方で米国に引きずられる立場の日本はその波に揺られユラユラ。
人間達は自らの創作で築き上げてきた社会、国、民族間の壁に自ら苦悩しつつも生存を賭け日々生活している。が、ここまで各分野が発達解明されたところで一度、地球の営みをリセットするタイミングが近づいている気がしますけどね。
狩猟採集、農業工業産業宗教と一応これ迄の成り立ち46億年を見渡せる今、インターネットAI革命に世界を支配されるこの間際の時。