No.1,361
2019年2月 4日
テニス全豪女子オープン優勝、合わせランク一位奪取の大坂なおみ選手から。
この歴史的快挙を記しておかねば、後世に読めども平成三十一年一月は脱漏。テレビの生中継を緊迫かつ淡々と見入っていましたが、曲折の末勝利が決まった瞬間、彼女が座り込み頭を垂れた時。ジワジワと、瞼を拭いながら思うは「世界観」が変わった瞬間に立ち会えたるは、意外に虚脱感を伴うものだと。伊達公子に杉山愛ら、世界の頂点に挑んでは跳ね返される彼女達の姿が、走馬灯。世界歴史上の「メジャースポーツ」と誰もが認定し種目での単独頂点。
そこで彼女の国籍問題も揶揄されるは当然でしょう、父さんがハイチ系の米国人で三歳から米国在住で二重国籍らしく。どの競技も一つ抜けているアメリカ人はそもそも、多国籍軍団とおぼしき故「大坂なおみ選手の血半分は日本人」くらいの受け止めでいいでしょう。今後の両国での引っ張り合いは目に見えますがソレはソレ、まずは目の前の現実に乾杯。
話は変わり、今週は二月に入り三日は節分で御座います。「鬼は外、福は内!」の元気な掛け声とともに家の中じゅうマメをまく、はココの処日本列島ではどれ程のお宅で実行されているのでしょう。今や「恵方巻」のお寿司業界が押せ押せ、「歌は世につれ・・」のごとくに「世は・・」、我らを取り巻く社会の構成図は常に変容。
バレンタインのチョコ、返しのクッキーとか季節のイベント毎に主役のアイテム達も、背景ではパイの奪い合い。一見優雅に舞っている者達も、水面下では常に激しき闘争の日々。
ところで節分とは季節の移り変わる分け目。「立春」のお迎え、早くも春の声を頂き脳裏には緑の始まりの風景、がデッサンされ。これも厳しい冬の営みを超えたご褒美なればこそ、今しばらくは氷点下の日々を耐え、それも前向きに過ごし。
それでは、皆様もインフルエンザ等身体に気をつけて。氷道で足元取られ左手大打撲のボク、くれぐれも足元にも気を配し立春へと辿り着きましょう。