No.1,368
2019年3月25日
来週からは四月、そして平成の時代はついにその月末まで。五月には新たなる和暦が始まる訳で、現皇太子そこからの新天皇は正にボクら世代。
実際は既に世界的にどこの首長の顔ぶれ見ても近似世代がトップ。後期昭和世代として平成人以降への防波堤役を自覚しつつ、そして自由も忘れず歩を進めて参りましょう。
一方、マリナーズのイチローも45歳で凱旋開幕戦出場、に日本もお祭り公演模様。彼のプロ野球人生の始終に立ち会い、他の多くのアスリートも同様ですが現役選手生命を見届け切るは感慨深く。同時代と言う同じ列車に乗っている秀でた人々は、我々の生きた証でもあり。
話は転がり、昨日内田裕也さんの訃報、昨年には奥さんの樹木希林さんも亡くなりました。両名とも昭和独特の際立ち個性人でしたね。社会派的変遷を観て来たボクらは、未だ「解り」ますが、昨今の裕也さんの白長髪グラサン異様なる姿だけを目の当たりにした若者には訳が分からないでしょう、「あの人は何だ」と心ざわつかせる存在だったでしょうね。
同日、オリンピックになると会場に派手な日本応援法被姿で現れる名物オジサンこと山田直稔氏が亡くなったニュースも配信され、この機会に知った氏のここに至るストーリーを知り、お疲れ様でしたと合掌。
上の御方達もそうですが、こんな個性的な人々は戦争にまつわる社会背景がなければ多分、生まれてこなかったのでしょ。人間は本来、危機的状況下に置かれなければ、「モノを考える」神経回路が作動しづらい。よって時代時代によりある才能が爆発的に開花するも旧習の継続性は途切れる、それも見事に。芸術分野でも顕著ですが、そうは言っても「穏かなる日々」が続く有難み以上は、結局のところ見出せず。長く人類史で振り返っても「戦争を回避」しての日々を積み上げられれば、年表に残らずとも合格の世代なのでしょう。イチローの花道をも刻み付けつつ、平成の時代を静かに納めよう。 先に見据えるは、「宇宙」への夢かな。