No.1,397
2019年10月28日
この5月から令和に成り半年、新天皇即位に関する中心行事「即位礼正殿の儀」を休日になりし10月22日午後、テレビで拝見。
昭和天皇から三代に至りし天皇陛下、お孫さんへのバトンを見届けて感慨深く。今上天皇とは同世代であり同時に三代、祖父と父の生きた時代も重なり思い浮かぶ半世紀。こうして日本は世界最古の皇室を、2000年以上脈々と引き継いで来たとの事。一世紀が20回って言われても、その頃から日本が有り人が居たって事自体、実感としては掴めませぬが、その頃からの人々が存在しボクら1人ひとりにDNAを繋いできたからには、ソウなのでしょう。
NHKで「ファミリーヒストリー」って、有名人の祖先を遡り調査する番組を観ていて思うのは案外、皆さん三代以前の様子は知らないという驚き。ここ北海道へ150年前頃、本州から入植して来た人々の子孫がそれ以前を知らぬは何とはなしに理解も、本土の人達は結構家系図は揃っていそうなものと。しかし、明治以前は書き物で記録が保存されていなかったはもっともで、食うや食わずで生き延びて来た長い時代はそんな価値観さえ無し。我々の祖父母の第二次世界大戦時頃の記憶でさえ、皆さん口にしたがらず当時の様子が家庭内でも口承されていない。
そこはこの歳になり、ヒドク分かる気がします。
と言うは、現在では「トラウマ」って言葉で認知されている心の傷。過去のツライ記憶を思い出したくない、語りたくない、って事だったのでなかろうかと。ボクらでさえあります、人さまからすれば「なーに、大した事ではないっしょ!」って程度の記憶に苦しむことが。それが戦争にまつわる日々の、それ以前の無法時代では如何なる「むごさ」が日常に潜み影を落としていた事か。だから今こうして、21世紀の時代に全世界地球上に存在するボク達の「生命の奇跡」を思う。
「即位礼正殿の儀」に世界中から足を運んで頂いた、各国の王室や代表方々の姿を拝見し、強く再認識しています。