No.1,407
2020年1月13日
年明け早々、米国のイラン軍幹部爆撃殺への報復、憎しみ連鎖から世界情勢は混沌。
米国はこれ迄もビンラディンやアルカイダ幹部を亡き者にして来たが、今度のケースは当地からの反応を見ると、少し異なる模様。直接的には、在イラク米国大使館襲撃への報復的行動も、イランから見たならば宣戦布告事態であり、まして今回殺害された革命防衛隊司令官は現地では広く英雄視されていた人らしく。
日本も閣議決定で自衛隊の中東派遣を決めたばかり。直近まで日本は米国ともイランとも良好な関係故仲直りの橋渡し役を、等と話も出ていましたが、そもそも日本が米国へ助言する対等な立場にはない関係。裏には今秋の大統領選だとも、安倍内閣も桜に大臣不祥事にIRの件と有権者の目を逸らしたい状況は満載。ただ、イランや北朝鮮が核爆弾を製造する模様を眺め、これ迄の舌戦から実際に戦争を始めてしまうとなればこれはもう別段階。
経済戦争から実弾戦争、ボクらも日々している仕事の元をたどると経済戦争の末端には成ろうが、生存の為の暴力を排除する為に政治がある筈。人類永遠のテーマ、自給自足、物々交換、共産に自由|と経済は政治に絡み合って経験を積んで来たけれど。今現在は、トランプ大統領が地球一の権力者であり、また、自分がそこに居たならば如何なる手を打つかと想像してみる事も大切。
そして日本では年末に速報、元日産CEOカルロス・ゴーン氏15億円の保釈金捨て驚きのレバノンへの逃亡劇。拘置所から仮釈放時に清掃員の姿で出て来た時の異様さも、今思えば繋がる。何とはなしに途中から彼に付いた敏腕弁護士の存在も不可解さ残り。「スパイ大作戦」ならぬ今度の「ゴーン日本国脱出大作戦」を手引きした報酬たるや莫大なのだろうが、案外今の監視社会にも抜け道は有るのですね。
日産から請われ大規模コストカット展開で業績回復、「時の人」になり紆余曲折20年の末の逃亡、実態は彼のみぞ知る「自伝」が待たれ。
それでは寒さに負けず、いくよ。