No.1,416
2020年3月16日
流石に「コロナ疲れ」で神経も疲弊して来たゆえ、今週は純粋無垢であった頃の文体を想いだしつつ。
先々月ローカル新聞で帯広動物園ゾウのナナちゃんが寝たきりに、との記事が出ました。
以前お話ししましたが、昨年の春から緑ヶ丘公園でジョギグングを始めましたのね。その訳は、学生時代まで野球部活で走り回り溜めて来た体力、をとうの昔に消費尽し、続く不摂生で失くしてしまった健全なる肉体精神を「もう一度取り戻してみたくなった衝動」により。タバコは10年前に止め、アルコール機会も減少し「あの頃の健康的な自分に再会したくなった」から。ちなみにボクが幼き頃は現在の緑ヶ丘公園400mベンチは未だ存在していません。
今は帯広の森にある野球場ですが、当時はあの辺りに緑ヶ丘球場と呼ばれる、観客席付の立派なものがあり、野球部の公式戦ではそこで舞い上がりつつ、ボールを追っかけ回したものです。
さて、その緑ヶ丘公園を時々によりコースを変えて走っていると、自然に懐かしい児童会館や動物園の周りを目の当たりにし。児童会館での宿泊学習、食堂で初めてのフォークとナイフでの食事、二階の体育館で走り回り、多くの同級生と二段ベッド大部屋での枕投げ。そして幼稚園小学生時代の動物園遠足に写生会。
記憶を辿ると猿山の猿達、オシッコかけて来るチンパンジー、プールに涼し気なアシカにシロクマなど。
そしてゾウさん、昨年数十年振りに見たゾウ舎前の立て看板プロフィールを眺めていて驚いた。1964年、推定3才でインドより転入し、実に56年間も帯広で暮らしてくれたとのこと。
情が入り昨年何度か顔を見に行き話しかけ、スマホには声をかけると寄って来てやおら鼻を振ったかと思えば水をかけられた映像も残っており。
この3月4日ひな祭りの翌日天寿を全うし、天国へと旅立ち。3日後ランニング途中動物園の正門柵から中を覗きつつ手を合わせて来ました。
「帯広名誉市民ゾウのナナちゃん!」、本当に長い間有難うございました(T_T)ゞ