No.1,460
2021年2月22日
昔から、「二・八(にっぱち)」二月と八月は景気悪しと申しますが、今年は殊更コロナ禍で懐寒し。
ここの処帯広飲食店組合が、ビル丸ごと感染対策案を行政共々発信。実際、「元、夜の帝王」も過言でありますまい拙者にしろ、昨年の春以降は多分に漏れず巣ごもりの日々。それでも月一程度、ギターぶら下げ「夜回りパトロール」していますが、都度、厳戒態勢感身に染み帰宅の途。レストラン・居酒屋、スナック・クラブ、カラオケ・ライブハウス店と多岐に関わり、人々の憂鬱感が、コロナウィルスの恐怖と相まみえ暗雲垂れ込める。
それ以前と言えば、日が傾けばソワソワ虫が光に吸い寄せられる本能同様、意識は無意識に夜のネオンへ。頻繁にネオン街、転々と飲み歩きし過ごした時間を単純に積み上げたなら、莫大なものになる。その間、数百件のお店に関わるスタッフ、言わば夜の街へ出れば途方もない数の友達に会え、楽しかった。加えて度に、新しい店、店員、客とその輪は広がり続け。そんな背景はいつもアルコール前提だから、気が緩みオープンな距離感に跳ねた関係性が成り立ったもの。
さて、そんな夕方からのルーティン日々も一年前からご存知の如く。変わらず自宅では晩酌続くも、以前の様にネオン街へ出撃する衝動は消え。もっとも齢を重ねて、身体が求めなくなったタイミングと重なったのでありましょうが。
そこで皆さんそれぞれ事情は異なりしも、じきにコロナ巣ごもり令から解放された暁には、「いざ鎌倉!」ならぬ「いざ○○!」と夜の街へ出撃する衝動は、再始動成るか?ハタシテその間、変わった習慣の間に知った新しい居場所と過ごし方から戻って来るのか。「知ってしまったら知る前には戻れない」事ある毎に考えさせられる一句。
話変わります。九州は熊本の若い知人が毎週ネットで、この文章を楽しみに読んでくれております。その彼がこれより病を除くべく、手術入院へと向かう。せめてもの、北より南へ願い唄う。「産れて来て良かった、貴方に会えて良かった」とオフラインで。