No.1,491
2021年10月11日
ノーベル物理学賞受賞。米国ブリンストン大学上席研究員所属の真鍋淑郎さん御年90才。マスコミよりの『前もっての風』を受けていなかったからでしょう、降って湧いたような功績の知らせ。
大体いつも受賞発表〝後〟に、こんな『日常に浸透している理論≒商品のスタート地点』に関わった人々の存在と着目点を知らされる。こうして『ノーベル賞』って言うのは、世界で何十年も一途に日の目を視ずとも発見・信念・根気、それ以上に本人の楽しみをもってもたらされているもの。長い人生を賭けた研究に対する末の、何とも当選確率の低いご褒美受賞。
これを選ぶは同じ人間であり、数値化出来ない功績を歴史に刻み残す訳ですが、選ぶ側に立って日頃世界を観ていると、その俯瞰視座は楽しそう。今の時代に強く影響を与え、その根っ子へと広い視野と知識を携え探り行く過程の冒険。どっちかと言うと、短い人生を根詰めて一つ事を掘り下げるより、俯瞰する側に立ちたいものですが、そこに至るまでは中々易い人生経験では無理です。
それにしても、五輪メダルは数値化成る位置付けになるが、これらの区切の表彰類は「存在しては、人々の生きる意味付け」を果たしてくれる。遠い地平線彼方の高山・深海・現代では宇宙、に疑問も答えも潜んでいる。
話変わります、日本の自民党総裁選ガラガラポンも終わり、予測より前倒しで今月衆議院議員選挙をしてしまうらしい。そこで、このコロナまん延列島が急激に感染者減り、日本国民一服安堵の風に便乗し、少しでも自民党勝つ確率の高い内に済ませてしまおう、と。それにつけても、9月末緊急事態宣言解除からこの感染者急減の現状には違和感あり。
ノーベル賞受賞の明るい話題も重なって、コロナ第6波来る前の、「いまだ!」って高揚する関係者の心情も察しますが。何しろ、人々に安心感と希望ある生活を第一義に。『東日本大震災、新型コロナウイルス大感染』の非日常を経験した現代人にとっての、「幸福とは?」を語り合いたい。