No.1,492
2021年10月18日
秋篠宮殿下の御長女、4年間滞っていた御結婚問題も落着目前。現代に皇族としお生まれになり、期待と重しを運命としてお育ちになられた人々の「大変さ」は当事者にしか分かりはしない。
国民の神から第二次世界大戦敗戦後には、「天皇も皆さんと同じ人間です」と、戦勝国先行で進められた国造りの過程で、令和迄来た〝 今 〟の話。
戦時中は「天皇陛下万歳!」けれど内心は「おかあちゃーん!!」と叫びながら戦禍にまみれて行った若き幾多の人生を受けとめた時代の人々も、多くが亡くなった〝 今 〟の話。
2600年続いているらしい男性系統の血筋継ぎ、継承血筋も少なくなった今後の天皇の在り様が議論に上る〝 今 〟の話。
人それぞれ『皇室』に対しての思い入れの違いで様々な意見も聞かれますが、今上天皇がご結婚後、お嫁さん含め数々の苦悩もある程度の年齢となった我々は目撃して来ています。現上皇のご結婚時に一世を風靡したミッチー大旋風時とは、世の中の伝統、風土、格式と言ったモノへの現代人の反応は当然変わります。
未だに、相撲の土俵へ女性を上げては伝統が消え去ると脅える、一部の『伝統死守人』の脳と、そんな事知らない派、とのどうしょうも埋めがたい認識差は、如何に落着させるかの妥結点への問題。同様に、天皇皇族崇拝派と、そんな事知らない派との話し合いによる今後すり合わせの議論は、もう避けては通れない処まで迫り。
それを世間に提示した格好となる内部からの動きを受け止め、逃げる事無く話し合えば良い。一般国民の代表たる議員方から発議起こし、多くの人々が己の所属する団体の利害抜きに皇室の方々にあっても「人としての感情」を優先し、令和の時代の皇室をスタートすれば良い。
例えば、これからの社会の中心たる20代前後の人々へ「あてがわれた形式」を生涯、添わせるのは如何なものなのか。昨今皇居での一般参賀の「天皇陛下万歳」の映像に、「巨人大鵬卵焼き」を想起させる熱量と向き合う。
全ては過程の話し。