No.1,515
2022年4月11日
今しがた第94回アカデミー賞で、日本作品『ドライブマイカー』が4部門ノミネートの結果国際長編映画賞を受賞。
この村上春樹短編小説は、2013年の発表時に読みましたが映画は未だ。
映画館へは大昔の『タイタニック』以来、足を運んでいませんよ。
帯広もシネコン、駅前の小規模複数上映劇場しかもう無いのかな。時代だね、各家庭のテレビ画面が大型化し、更にビデオにDVDをレンタルして来なくてもネット配信で、楽ちんに楽しめる様になったからね。映画館でデート、ってお決まりのコースも懐かしいね、あの暗闇で並び座るドキドキ空間。ポップコーンとコーラ片手、スクリーンへは気もそぞろでその後の飲食空間へと気持ちは持っていかれ。
話を戻し、ボクも活字中毒の部類なのですが、小説はあまり読みません。がしかし、元々村上春樹小説はほぼ読んでおります。彼の書く文章は読みやすく、数年ごとに発表される長編作品は世に言う『ハルキスト達』同様に発売後直ぐに買い読みました。近頃は彼もラジオ出演だとか、翻訳だとかで存在を見聞しますが、まだまだ新作を大いに期待したい一人です。
『ドライブマイカー』も8年振りに再読してから、映画の方も自宅鑑賞の出来得る機会に、是非観てみたい。
アカデミー賞も、今年はウィル・スミスの授賞式〝張り倒し事件〟で持ち切り。ロシアプーチンの仕掛けた戦争映像で、悲惨な現場の数々を目の当たりにしている時だけに尚更、暴力場面を目にすると胸が痛むのだよね。ウクライナ戦場からのプロの記者によるもの、一般市民によるスマホSNS映像。これらが新聞による幾枚かの写真だけだったら、こんなにも世界の人々の心をザワつかせなかったのだろう。 ウィル・スミスも夫人への心無いセリフに激怒したが、これも何時も言っている様に、動物の身内を守る反射本能。背広を着て、社会ルールを生きる動物のその場その場の極は正に、腹の虫の居所次第。だから、古来世の中に〝礼儀〟、が生まれたのだけれどね。