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Bunちゃんのわかっちゃいるけどスピーキング

No.1,623

Bunちゃん

2024年7月 8日

 そもそもこのコーナーで数十年前から語り始めたのは、東京帰りの歌い手とし当誌編集長に興味を持っていただいたのが、そもそも。それから1623回を数え、音楽ネタもやがて尽き時々の社会情勢を語りつないで現在に至ります。
 その間、ボク自身も自前の歌をCD発売したり、通信カラオケや有線に採用されたり。十勝地方町村夏祭り、市内の広小路ステージにグリーンパークステージでの演奏。街中飲食店ステージでのライブも沢山経験。当時は未だ世間風が言わゆる〝昭和東京バブル熱〟延長線上に居た頃の十勝風景中。「バブル後の失われた30年」的な社会の景気停滞期が一言で括られる昨今。そう言われると、平成世代の人々目線で振り返ると「なるほどなーっ」って、彼らの心情も解る。
 一方、こちら昭和世代側からの目線で見ると、実際に浮かれていた時代を引きずっている訳で、後ろめたさから相手により口を閉ざすことも。これも一つの忖度な訳で、人それぞれ各個人の心の中が垣間見えると、言っていい事と良くない事の判別が反射的に付けられる。具体例としては若い人達の先々の医療年金制度への心配と不安。例えで言われる、一人の高齢者を若者何人で担ぎ支える、の図。少子高齢化の行く先を具体的かつ身近に背負っている不安を吐露する場面に、時折出会う。
 逆に戦争や大災害の壮絶な体験を経て後、人生を歩いている人々の『強さ』には度々畏敬の念を感じて来た。〝想定外〟に出会った時の反応が、丸でボクらとは違う、違い過ぎる。「焼野原から身を起こして来た強さ」だと、後でそう納得させられた場面が振り返れば幾人幾度とあった。
 『時代は巡り繰り返す』今度はボクらが責任を背負い希望の光を灯す番だ。そこを歌にしろ、言動にしろ、発信する為に残りの命を使いたい。此処まで人間を世間を勉強し、観えて来た風景がボクの全て。墓場まで持って行っても報われない風景ならば、還元致しましょう、私なりのやり方で。

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