No.1,639
2024年11月 4日
衆議院議員選挙の投開票終わりまして、与党でありました自公過半数割れ。新しい自民党総裁に石破総理大臣を据えての解散総選挙、の一手も不発。ここ暫らくの政権与党を観ていて感じていた事。
安倍晋三さんが二度目の総理の席を退いた後、街頭演説時に統一教会件の絡みで狙撃され、お亡くなりになった。その一件が、今回の選挙結果へと面々と繋がっている。今、安倍さんが安泰でいらしたらならば、その後の自民党議員と教会員との癒着によるゴタゴタ。そしてパーティ券バック裏金騒動が表面化していたとしても此処まで大ごとにはなっていなかったでしょう。安部さんにぶら下がる5人衆等との言われ方をされた議員さん達始め、今回の選挙で当落分かれましたが。
一次安倍政権から、とり巻き議員面々を長い間注視していました。「安倍一強」と言われる時代を「絶対的権力は絶対的に腐敗する」と何度も警鐘唱えても来た。人は絶対的権力を手にすると得てしてアグラかき、増長するもの。そしてそこには必ず、すり寄り自己保身を得るコバンザメが一定数現れ、まとわり群れます。残念ながら、大概の人間はそういうものです。安部さん亡き後、そうした目で観ていた数人の議員達の動きを追っていての、この度の国民審判。個別には語りませんが、彼らには彼らの政治家としての戦略の紆余曲折有りましょう。長い年月置かれた立場の変動に応じた数だけの、物語が見られた。
話は飛びますが、当地11区の開票結果。思えば中選挙区から小選挙区への変更経緯もありますが、政界の変遷が走馬灯のように頭中を駆け巡る。『北海の羆』と言われた故・中川一郎氏の時代からアレコレ。一晩では語り尽くせぬ程の物語がよぎる。ただ言える事は、全ては過去に流れ去る過程、『無常観』の道すがら。