人の状態に応じる
2024年12月 9日
親の介護を休みなくやってゆく。休日などあるはずもない。小さな営業の仕事をしているから、合間にうまく立ち回って対応する。そう時間があるわけではないし効率的にやっていく。そんな折に仕事が入ると有り難い。次はどこから入るかなと思う。とにかく介護については大変な労力で、どこでもそうなのだろうけどやっていかなくてはならない。しかもあまり適当になど出来ない。だからと言ってバンキリやれるわけではないだろう。ストレスに気をつけなくてはならない。それでもオレは大丈夫か...危ない目にならないようにしなくてはと気を付けて落ち着かせてゆく。
どこを見ても介護にあふれているが、もしかして時代がそういうありようを作っているのかもしれない。昔人生50年とか言っていたのではないか、それと比したら倍近い時代ではある。
意外に思うかもしれないが、すでに人は何度も生まれ変わり死に変わりしてこの世に生きているということが分かってきているのだ。唯物史観など通らないのだと思っている。人はいろんな時代に生きているわけで、良い時も不幸な時もあったのだ。自分勝手な生き方をしてきた場合は、次に生まれてきた時には大変な人生を送ることになるらしいとか...。懸命に世の為人の為に生きている人は来世、さらに素晴らしい世界が見えてくるのではないかと言われている。つまりタナボタはないということに他ならない。
そういったようなことを何十年も前に神様の教えというものを聞いたことがある。一切起こる物事というものは相応の理としての出来事だということらしい。この頃そんなことを思い出す。
世の中、介護でご苦労されていらっしゃる方が多い。時々心を落ち着かせてリラックスしてゆく時間を何度かつくるようにしていくことを切に願っている。だから比処というときには開放して行きましょう、そして体を大切にして行きましょう、と。とにかくあらゆる道というものは連綿としているもので大変なことなのだ。道徳みたいな話だが。
人というものは誰しも自分の考えで生きているわけだから、好き勝手で気楽なところもあるのではないか。それでうまく行ったりすることもあるかもしれないが、そうでもないことだって多いだろう。
ともかくいちばん苦手な話は、一番大事なことなのだろう。それがないと、無節操で壊れた世界でしかないことになる。
◎プロフィール
帯広市出身。自営業。文筆家。趣味/映画・街歩き・旅・自然光景鑑賞。著書 銀鈴叢書『札内川の魚人』(銀の鈴社)。銀鈴叢書『歩いてゆく』(銀の鈴社)。