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Bunちゃんのわかっちゃいるけどスピーキング

No.1,647

Bunちゃん

2025年1月13日

 近年のお正月。年賀状の減少に加え『本年を持ちまして控えさせていただきます』の〝賀状納め〟を拝見する都度、時の流れの寂しさを感じます。日頃より接点の有る人は元より、中には年に一度の賀状に限った交友関係とのお別れ。「つながる」は今やメールにSNSへ移行し久しいが、それにしても永年の慣習が愛おしく。郵政にしても年賀状の売上より手間と人手不足で、言わば年賀状廃止は国策的なのではと勘ぐってしまう。
 「時代と年齢には勝てない」と、かつて野球人の野村克也さんが語っておりましたが、事ある毎に思い出す。確かに世の中の変化に抗い、「昔は良かった」との懐古趣味に没入している時、居心地は良い。されど、現実の周囲にはソコを知らない新生人達が続々、改革的な社会を形成して行く。
 ときに、時代は一巡し、デジタルからアナログを行ったり来たりもしましょう。けれどそこを期待し、時間を過ごすほどひとの人生は長くはない。この先10年後には既に、「昔は年賀状ってものを新年のご挨拶にやり取りしていたらしいよ」って図解付きで語られるのでしょう。「年末恒例のNHK紅白歌合戦」も、年々趣向を変えては時の視聴率に挑んでいる。
 ボクが少年期フォークソング好きの頃思っていた事。その時代の大人達同様に「自分も大人になったらば、演歌に染まるのか?」と。決論は、フォークソングのまんま変わらなかった。けれど演歌が好きな視聴者の為、衛星放送で見ごたえのある番組が幾つも年末年始に見受けられた。子供の頃に日本列島を席巻していた演歌歌手に曲目。何だかんだ申しても、こちらの方が記憶の力により〝大晦日感〟を強く体現させられた。
 人間は変わりゆく環境に対し、思ったよりも柔軟に適応し受容するのを多々視て来た。今の時代までヒトが生き残って来た事が何よりの証なのですが、しかし人間は記憶の生き物。人の記憶の容量は限度が有り、老いてモノ忘れが進行すると手前の記憶から忘却する。『温故知新』バトンを渡す時期を探っている。

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