遠方から・・
2017年7月17日
駅から歩くこと10分、木々の緑が深い青空の下に大伽藍が見えた。ここはテレビ時代劇「鬼平犯科帳」のエンディングで、紅葉に染まる通天橋が写る東福寺である。駐車場には、タクシーが数台止まっていた。その運転手が修学旅行の中学生たちに、解説して
息子と母との会話
2017年7月10日
某会社社長のK氏と赤ちょうちんで「福司」を飲みながら、人生のいろんなことについて話をしていた。彼は体格の良い存在からして堂々たる雰囲気があり、いつもニコニコして悪口や批判など言わず、誰からも好かれるような得な人物である。どうしたらそう
レベル1
2017年7月 3日
南の島でのんびりしたい。ここ数年、スマホの待ち受け画面には海の上のバンガローの写真。その願いは、よんどころなき所用ができたことで叶うこととなり、六月吉日バリ島へ行ってきた。 しかし、正直なところ浮かれ気分よりも緊張の方が大きかった
なぎさホテル
2017年6月26日
この数年、伊集院静氏の本を読んでいる。「男の流儀」シリーズは、昨今話題作となっている。 過日「なぎさホテル」を読んだ。帯文には「このホテルから私の小説がはじまりました」と記されていた。 著者の小説には濃厚に彼の人生が投影され、
歳月・・
2017年6月19日
東武日光駅からバスに乗り、5分で朱塗りの神橋に着いた。暫く進むと、小雨の中に楼門が見える。傘の花が咲き多勢の子供たちの列があった。小学6年生の修学旅行だそうな。この光景から50数年前の自分にタイムスリップする。子供たちと同じ歳に、日光
海へ山へと行くこと
2017年6月12日
山や海のシーズンともなれば心が浮足立つ。青い海や泳ぐ魚たちが呼んでいるから行く。太陽が燃えていて、水着姿で日光浴をしたり泳いだりする。あの美しい山の頂に立ってパノラマに接し、世界の大きさを自分のものにしたい。などというのは「妄想」以外
除 菌
2017年6月 5日
「今の胃カメラ検査は苦しくありませんよ。喉の麻酔と鎮静剤の投与で、お疲れのサラリーマンの中には寝てしまう方もいますから。」 病院のコーディネーターの言葉を信じて挑むしかない。というのも先般の健康診断で胃バリウム検査の結果慢性胃炎の
遠い夢、近い夢
2017年5月29日
小説か自叙伝かわからないが、世間には「本を出したい」という人がいる。 その人の努力によって夢は実現すると信じたいが、文学で一角の才能を発揮するのは難度が高い。 私も30代で小説新人賞に必死に応募したが「小説現代」など2作ほど2
ヨーイヤァサ~
2017年5月22日
朝の9時、京阪七条駅から三十三間堂方向へ歩く。桜の咲き誇る京都だが風は冷たい。国立博物館の開門を待つ列にKOIOI氏の姿があった。氏は名古屋に赴任していた時の上司だが、単身者同士として話をする機会も多く、私のハンドルネーム「平次親分」
小学校時代
2017年5月15日
ぼくの家から東へ1丁ほど行くと「帯広市立光南小学校」がある。1学年5クラス、全体で30クラスほどある。ぼくは耳が少し遠いために、席は6年間通していちばん前だった。 1年生のある日の国語の授業中。佐藤幸吉先生が「教科書を読んでみなさ