ひととき・・
2015年5月25日
毎月読む「ひととき」と言う雑誌は、20年以上続くJR東海のCM「そうだ京都、行こう。」の特集号が切っ掛けだった。巻末には東海道・山陽新幹線ルートマップと時刻表があり、そのエリアをテーマに組まれている。 すでに訪れていた竹田城や赤穂
雲上を翔ける
2015年5月18日
唯物史観の歴史が長いことつづいて、今まさに恐るべき混迷時代である。世界のあちこちで破壊型人間が溢れて駆け廻っているのだ。自然界も壊れ出している。すでに世は破壊へと突き進んでいる。もうあらゆる面で終末を迎えるほかなくなってきているのでは
隣の席の二人
2015年5月11日
美味しいピザが食べたいと思い、近所のイタリアンレストランを訪れた。ここは値段が手ごろで結構いいものが食べられるので気に入っている。以前は薄暗い店内で座席が細かく区切られていたため、他人の目を気にせずに何となく安心できたが、去年店内の改
ひとり出版社
2015年4月27日
4年がかりで書いてきた原稿が本になった。「流転・依田勉三と晩成社の人々」である。自費出版なので「モレウ書房」と名づけた。モレウとはアイヌ意匠でふくろうの目玉で厄よけの意味がある。 納品された日に、本を何度も手にとった。夜は布団に持
その時に・・
2015年4月20日
よく目にするのが「捨てる」とか「思い切る」の文字と「断捨離」という言葉。これを自分に当てはめたなら、ストレスを起こしそうだ。 街に出かけると先ずは書店を覗き、音楽ショップで試聴。パソコンから古書店目録やオークションを漁る。こうして
しなやかな厳しさ
2015年4月13日
かつて東京で勤めていた会社の後輩でもある松澤氏はその後転職し、長年勤めていた牛乳販売会社を退職した。そして新たに介護タクシーサービスの仕事を立ち上げ、軌道に乗せて6年になっている。人は独立したいと思っても、なかなか出来ない。いままでの
綿・絹・麻
2015年4月 6日
以前お隣の庭に鮮やかなピンクの薄いシャツが物干し竿に揺れていた。その家のご夫婦は既に六十五歳を超えていて、普段は年齢相応な地味ないで立ち。和風の庭にひらめく派手なシャツは違和感がありその後何度か目にするたび気になっていた。ある日そのシ
JRタワーの35階で
2015年3月30日
札幌で一泊した翌日だった。午前11時すぎにJRタワーの1階、ホテル日航ロビーで待ち合わせだった。二人の女性をさがした。 人込みのなかで私の記憶にある彼女らの顔を思い浮かべてロビーを見回した。私は長身で、風ぼうは激変していないので見
ひとりだからこそ
2015年3月23日
心理的に「自立」できていない人間は、どうしても一人で過ごすことができない……という。心理学の本に書いてあった。ふむふむ、と納得した。 自分の心は基本的に自分一人で支えないことには、どんな人に出会っても依
ひびく・・
2015年3月16日
今年も写真に添え「家族が増えた」「大きくなった」と書かれた賀状が少なくない。「正月はどうでした」と訊くと「孫の相手だった」とか、「この秋生まれる5人目の孫が愉しみ」のメールを開き苦笑する。 家の近くが通学路で、朝から子供たちの声が