ことばがご馳走
2014年2月24日
誕生日だからといって、特にはしゃぐ歳でもないが、少しは意識する。今年は平成26年だから2と6が並ぶ年になった。ちなみに2月6日生まれの有名人は、アンパンマンの作者やなせたかし、フランス映画の監督トリュフォー、米国の歌手ナタリー・コール
イスで・・
2014年2月17日
若いころから歯に悩ませられ、差し歯・ブリッジは数知れず、転勤や引っ越しの度に歯医者を替えてきたが、いまは家の近くで定まった。 オレンジ色の「かをるデンタルハウス」と書かれた看板が目に留まり、女性の先生かと飛び込んだら男の先生であっ
楽しき極寒の日々
2014年2月10日
母上は不思議な方である。 真冬だというのに、セーター一枚姿でちょっと外へ出たりショッピングセンターへ買い物に行ったりしている。車で移動するとはいえ、外は氷点下十度も十五度もあるのだ。駐車場から歩いて店内へ向かっているその姿に周りで
冬の日本酒
2014年2月 3日
今年の冬は平年よりも寒さが厳しいというが、一年前の数度の気温の違いに気付く人がいるのか疑問だ。メディアで寒い寒いと言われると余計寒く感じるような気がする。 寒さよりも問題なのは雪だ。札幌の今年度の雪対策にかかる予算は百五十一億五千
おない年・・
2014年1月27日
弘前から盛岡を結ぶ道が昔は津軽街道と呼ばれ、いまは東北自動車道が通っている。 昨秋、北海道文化財保護協会「みちのく文化財めぐり」のバスが八幡平近くで、正直者が得を掴むというダンブリ長者の伝説が残る田山の地名標識に差し掛かると「この
光かがやく「十四代」
2014年1月20日
昨年暮れまで北海道新聞にまさきとしか氏のコラムが連載されている。 独善と哀しさとカヨワサとオサケの香りもする自由奔放な書きぶりは、楽しくて面白く、かつ肩を抱いて一緒に泣いてあげたほう
境界線
2014年1月14日
昨年十二月、降雪量が例年の三割しかないという記事を目にしたばかりなのに、やはり札幌の冬は雪が多い。年が明けると本格的に降り始め、いつもの札幌になってしまった。 うちのリビングから見える斜め向かいの戸建二軒は雪かきに余念が無く、常に
むかしの正月
2013年12月24日
九年前に、父が亡くなった。その後、父が残した物置の片付けをした。大工道具箱の横に、臼(うす)と杵(きね)があった。餅を作るための道具で、もう使うこともない粗大ごみだった。しげしげと見つめていると、父が元気に餅をついていた年の暮れの光景
知己・・
2013年12月16日
浜松で三十数年歌手をしている浜北弘二さんから、歴史歌謡「戦国武将(もののふ)列伝」のCDが届いたのは春のことであった。夏にはお孫さんを連れご夫妻での来札。初対面にも関わらず歴史談義で意気投合し「現地で家康公を語りませんか!?」と勧めら
陽炎のなかの男たち
2013年12月 9日
初夏のある日曜日の午前。家に、釧路のハリマヤと札幌のカヤモリが共にやって来た。彼等は前夜、高校時の同窓会があってそれで来たのだ。二人とは、学校は違うが、長い付き合いになっている。 カヤモリは大学を目