「みちや寿し」の親方
2013年7月 8日
小京都といわれている飛騨高山の春の夜。国分寺通りから横にちょっと入ると、木造の古い建物の寿司屋がある。「みちや寿し おきむら家」で、三代目の親方、沖村道也氏がやっている。脚本家小山高生氏に紹介された店で
通勤列車で
2013年7月 1日
札幌在住の私は地下鉄で通勤している。ラッシュの時間と少しずれているのでもみくちゃになることはないが、安心車両に乗り込むくせがついている。始発から九時まで女性と子供のための安心できる専用車両が用意されてい
めまい
2013年6月24日
深夜業務で下を向いて後片付けをしていると、床が揺れている。早くこの部屋を出なくては、と思いよろめきながら扉を開けて通路からロビーに出ると揺れていなかった。同僚たちも、地震の話はしていない。揺れていたのは
ビタミンF・・
2013年6月17日
団塊世代が自分の途を歩み始めた。昔から好きだったことや新たなチャレンジも見受けられる。その中で一人の歌い手に活力を見出す人たちがいた。昨年の五十周年記念に続いての公演は内
はるかなる萩野(後編)
2013年6月10日
いくつかの用事が終わり、翌日、集落を散策に出かけた。 歩きながらかつて少年時代の父は、この道を歩いていただろう、この樹に触れていたのかも、などと眼で、手で、どこか匂いを捜しながら思い
はるかなる萩野(前編)
2013年6月 3日
亡き父の郷里である山形県白鷹町の山村へ、母と二人で、寝台列車と東北新幹線とさらに高速バスに乗り換えて行ってきた。御先祖のお参りと親族への挨拶をしたかった。長いこと訪れていなかったが、帯広に住むぼくにとっては父からつながる根のふるさとで
ことわざ
2013年5月27日
「ユダヤ人のことわざ」という本を読んでいると、なるほど、と感心する。「無知が支配するところでは自分に英知があっても何の役にも立たない」という。また、「真実を語ると殴られる。ユダヤ人が正し
なぜ・・
2013年5月20日
福岡空港を後にツアーバスは、古の国際都市であった筑紫の地を走る。最初の見学地は天神さまと親しまれる菅原道真公を祀る太宰府天満宮。全国に数多ある天満宮の総本宮で、道真公の墓所の上に社殿が造
ふたたび歩き出す
2013年5月13日
十五年ほど前のことだった。「プラスワン」にいろんなつたない話を書いていたが、いつしか書くことが大変になってきた。もうこれ以上やっても無理だし迷惑をかけるだけだからと思っているうちに、何を
人生相談
2013年5月 7日
明治の新聞に掲載された人生相談を読んでいて笑ってしまった。おかしいものの、やはり当人には深刻だとわかる。 Aさんの相談。 父に死なれ、学費に困り大蔵省印刷局の女工に入りました。ところが男女の関係、局内の風紀の乱れたことは驚くこ