
咲く・・
2014年4月21日
人から「ご出身は?」と問われると「神奈川県の小田原市!」と応えた。単に小田原だと「おお静岡県ですね~」と返ってくる。市川團十郎家の十八番(おはこ)「外郎(ういろう)売り」に〈・・御江戸を発って二十里上方、相州小田原・・〉とあるように、

恩師・・
2014年3月17日
友人の伊豫田氏と連れ立ち、北海道文化財保護協会主催による幕末の会津藩に纏わる『敗者からの日本史』の講演を聴きに行った。講師は北海学園の役員に就かれている原一夫先生、白虎隊の中隊長で原早太の子孫にあたるそうな。微に入り細に入り語る歴史に

イスで・・
2014年2月17日
若いころから歯に悩ませられ、差し歯・ブリッジは数知れず、転勤や引っ越しの度に歯医者を替えてきたが、いまは家の近くで定まった。 オレンジ色の「かをるデンタルハウス」と書かれた看板が目に留まり、女性の先生かと飛び込んだら男の先生であっ

おない年・・
2014年1月27日
弘前から盛岡を結ぶ道が昔は津軽街道と呼ばれ、いまは東北自動車道が通っている。 昨秋、北海道文化財保護協会「みちのく文化財めぐり」のバスが八幡平近くで、正直者が得を掴むというダンブリ長者の伝説が残る田山の地名標識に差し掛かると「この

知己・・
2013年12月16日
浜松で三十数年歌手をしている浜北弘二さんから、歴史歌謡「戦国武将(もののふ)列伝」のCDが届いたのは春のことであった。夏にはお孫さんを連れご夫妻での来札。初対面にも関わらず歴史談義で意気投合し「現地で家康公を語りませんか!?」と勧めら

識る・・
2013年11月18日
帯広を訪れるのは三度目となった。世情を勘案してか満席の高速バス・ポテトライナーは、道央道から千歳で道東道へ繋がれる。トマムを過ぎるころ、山肌が白くなり路肩に雪の名残りが見えた。 乗車して三時間後、帯広駅から友人の車で然別湖に向かう

足もと・・
2013年10月21日
猛暑の続く七月下旬、札幌市郊外のテーマパークで、縄文遺跡見学会があった。始まる寸前にスコール。バケツをひっくり返したような雨。雲の切れ間を見計い説明が始まると歩くたび足が重くなり、靴底が三センチほど泥で

刻む・・
2013年9月17日
物心つくと家に振り子の時計があった。チクタクチクタク音がしてボ〜ンボ〜ンと数が時を伝えた。踏み台に乗ってギィーギィーとねじを巻いた感触が残っている。いま我が家の時計は静かでネジも巻かない。 小学生の

幾つも・・
2013年8月26日
萩、津和野、北陸が集中豪雨とニュースで報じられ、かつて訪れた場所の映像が次々と映し出された。一度足を踏み入れた土地はなぜか気になるものだ。 朝一番に観る天気予報にしても帯広が大雨と知ると「あの人どうしてるかな」と関わった人たちの顔

ひと言・・
2013年7月16日
三嶋大社の鳥居を潜ると池で鯉が群れを成していた。ここからほど近い楽寿園で菊人形展を観た覚えがある。「これが里見八犬伝の犬塚信乃、あれが犬飼現八だよ。そして犬山・・」と祖母に自慢すると「よく知ってるね」と