
マジックアワー・・
2023年6月19日
この春、久々に帯広を訪れる。札幌駅を出発した特急とかちがトマム駅に近づくと、山の峰々にはまだ残雪があった。丁度、昼時に掛かり駅の売店で買ったカツサンドを開く。飛行機の場合もそうだが、弁当ではなくこれが私の乗り物での楽しみ方なのだ。こうして

記念日・・
2023年5月22日
数十年ぶりに結婚式の招待を受けた。この華燭の典を挙げる両人と初めて逢ったのは5年ほど前のことで、たまたまラジオ番組で一緒となり、その後何回か顔を合わせている。 昨年末、その二人が結婚すると知らされ、改めて届いた案内状には、4月22日に札幌

ムダ・・
2023年4月17日
日常、身近に使うものは限られている。例えば机にあるペン立てには何本ものボールペン、読み終わった本は部屋の片隅で山積み、そして廊下の棚にCDをびっしりと詰め込んだ。これらは何も言わない〝無用の長物〟に違いないのだが、それは私にとって見慣れた

デパート・・
2023年3月20日
帯広で永らく親しまれてきた百貨店の藤丸が閉館したニュースは記憶に新しい。同じころ東京の渋谷でも東急本店が幕を閉じた。帯広に住んでいた頃、休日に家族で買い物や食事を楽しみ、渋谷はかつて仕事で担当したので思い出も深く一抹の寂しさを覚える。 私

潮騒・・
2023年2月20日
日本は島国であり四方を海に囲まれ、人びとは波に乗り移動を繰り返しながら大地に根を生やし、文化や歴史を築いてきた。 私の生家は、潮風が吹き抜ける小田原の海岸沿いにあり裏手は一軒置いて堤防、その向こうは砂浜が拡がり、相模灘から打ち寄せる潮騒を

乗る・・
2023年1月30日
これまで仕事や帰省、そして旅行で飛行機や新幹線を利用し50年近く経つのだが、ウイルスによる自粛で控えていた。それが昨年末、3年ぶりの上京で乗ることが出来た。 座席に腰を埋めシートベルトを締め、新千歳空港からの1時間50分余は読書をしている

返上・・
2022年12月19日
就職先が決まった18歳の夏、車の運転免許が必要とのことから教習所に通い、昭和42年9月25日に免許証を手にした。 昭和40年代の日本経済は上向きで、世の中が明るく会社も活気に満ち、中でも営業部門は花形であった。だが入社して直ぐに配属される

自販機・・
2022年11月21日
日常で周りを見渡すと、至る所に色とりどりの自動販売機があり、最近は食品を始め多種多様な品揃えで、無人販売の最大のビジネスツールとして展開されている。 自販機の中でも一番利用するのは、やはり飲料系ではなかろうか。子どもの頃は、駄菓子屋でラム

あずき・・
2022年10月17日
和菓子の一つに餡ものがある。幼い日、祖母が小豆を煮ておやつに羊羹、春はぼたもち、秋にはおはぎを作ってくれた。その甘さは、口中に拡がると気持ちが癒され、口福をもたらしてくれたことを思い出す。 この小豆の国内三大産地が「北海道、丹波、備中」、

ソロバン・・
2022年9月19日
小学生の頃、親から「何れ役に立つ」と言われ、嫌々ながらそろばん教室に通わされた。最初は左側の珠を、右手親指と人差し指で1から10まで弾き、順々に右側まで繰り返すばかりであった。こうして珠に慣れると足し算と引き算、掛け算に割り算と難易度が高