すずめ・・
2020年9月21日
この夏は、連日に亘り気温の予測図が真っ赤に塗られ、北海道も30℃を超え、蒸し暑さにも襲われた。外を歩くとマスクをしているので、顔がむず痒くなる。家の中も温度が上がり、暑さ凌ぎに玄関先から道路に水を打った。心なしかヒンヤリした空気が流れ、道
大丈夫・・
2020年8月24日
ニュースで大雨の模様を知ると、被害のみならずウイルスの中で大丈夫かなと思いを馳せる。そして旧知の人たちへのお見舞いメールに「大丈夫ですか」と書き出す。 この〝大丈夫〟は、「問題ない」とか「安心である」などの意味を含み、必要不必要、諾否など
スタコラ・・
2020年7月27日
いつも札幌駅で見掛けるのは、大きな荷物を抱えコインロッカーを探す観光客の姿だった。これが、北海道で〝緊急事態宣言〟が発表された後、デパートや地下街も臨時休業となり、駅構内の人影は疎らで、コインロッカーには赤いカギばかり目立ち、あの喧噪がウ
Baka・・
2020年6月15日
子供のころ近所には、暇を見つけては将棋や釣りなどにいそしみ、夕涼みの縁台に並べた道具自慢をしながら、ウンチクを傾ける一家言を持つオジさんたちが少なくなかった。 歴史上で織田信長や前田利家、コミックで知られる前田慶次郎などは、派手な着物で力
ムダ・・
2020年5月25日
小学生の頃、切手ブームがあり、皇太子(現上皇)ご成婚など記念切手の発売日には、郵便局が開くのを待っていた。この時から〝もの集め〟が始まり、いま旅先の風景で重なるのは、切手にあった国立公園や国定公園の絵柄である。 本棚には、中学から高校にか
まだ・・
2020年4月20日
若い頃、年配者を見ると〝年寄りだ〟と思った。いま自分がその立ち位置にあたる。昨年にKokiを迎えたことで、健康保険の個人負担額が2割になり、変わったからと言って、今のところ病院通いが増えることはない。 家から街の中心部へ利用する交通機関に
帳尻・・
2020年3月16日
暖かい日が続き、「雪が無くて助かる」と胸を撫で下ろす。しかし、心の隅で「帳尻は必ず合う筈だ」と思う。これは〝つじつまが合う〟の意味で、何れドカっと降ることを覚悟する。やがて1月後半から至る所に雪山が出来始め、札幌市のHPに載る翌朝の雪かき
手繰る・・
2020年2月17日
地下鉄南北線大通駅南改札口の近くに立ち食い蕎麦がある。ホームの階段を上がると甘辛い匂いが小腹をくすぐり、札幌オリンピックの前年創業といわれる「HINODEそば」に、思わず足が向いてしまう。 かつて、社会人となり最初に配属された事業所は、神
段取り・・
2020年1月20日
縁起の佳い初夢は、江戸の昔から「一富士、二鷹、三茄子」であり、これは徳川家康の好んだ〈富士山、鷹狩り、初茄子〉といわれ、駿河名物の「富士山(無事)、愛鷹山(運を掴む)、冬茄子(事を成す)」に由来するそうな。 仕事を離れてから10年余り経ち
呼び名・・
2019年12月16日
人前で話す機会に恵まれた。その時の呼び名は、本誌の綴りやラジオと同じ名乗りを遣っている。 幼い時は名前にちゃんで呼ばれ、学校では苗字とクン。社会人になった昭和40年代、会社にはまだ家族的な雰囲気が漂い、呼び名も姓名の頭文字から「〇さん」や