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新聞を読む

2012年10月 1日

 家では二紙購読しているが、そのうちの一つ「北海道新聞」について朝刊内容はそれなりに満足をさせてくれるに足りる重量感のようなものがあり、そして夕刊はそういったこととは別にとても愉しみなのだ。編集委員報告、音楽、文学、案外に科学欄などがと

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ダンディ氏のウォーキング

2012年9月10日

 視界の隅を横切ると、「あ、来たな」と思う。いつも朝七時頃、男が家の前を颯爽とウォーキングしてゆく。チノパンとスポーツシャツにスニーカーでネッカチーフなんか巻いていて、ダンディである。彼はとなりの町内会のO氏で、街中でメンズファッション

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銀色の陽射し

2012年8月20日

 冬の対極にある夏を迎えたが、陽が強く耀く季節なのにいつもの夏とは少し違う。鮮やかな金色の陽射しに違いないのに、いくぶん冷やかな心地があるせいかなんとなく「銀色の光」にも見えてしまうことがある。  昨秋、頭部に腫瘍が発見されたとき、そ

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初夏を迎えて

2012年7月17日

 起床すると、帯広の空は清々しさを感じさせるほどに薄青色が広がって金色の光がふりそそいでいた。下界から見上げるその大空はファンタジックな世界でもある。耀く光の強さに、ようやく夏らしくなってきた。  朝ごはんを食べていると、テレビで帯広

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希望のスクリーン

2012年6月11日

 「映画」を観るのに、テレビやDVDなどでというのはぼくにとっては論外なのだ。つまり大きなスクリーンで迫力ある作品を観ることができるというのはそれほどに魅力があるわけで、たとえ壁に罅が入っていたりシートがちょっと破れたりなどがあってもそ

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ことばは力なり

2012年5月14日

 さる飲食店でコーヒーを飲みながらマスターと話をし、自分に病巣ができたので入院手術をする話を伝えた。  彼は、「良性だと言っているけど、開けてみたら『これはダメだ』といって手術できない場合もあるしな」と言い、そして「惜しい人をなくした

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歩いてゆく

2012年4月 9日

 ことのほか寒い冬もいつのまにか去ってしまい、早春を迎えていた。三月半ばから日中は少し陽も強くなってきて春を感じさせるが、しかし昼をまわると空はいくぶん灰色になり、気温も下がって厳しい寒さになる。春はまだ先だった。  春分の日を過ぎた

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寂寥たる日々

2012年3月12日

 十勝の幻想的ともいえる雲もない空は静かにゆったりとして遙かなる彼方へと広がっている。しかしその水色の大空は、下界に対して何かの秘め事を孕んでいるふうにも見えてならない。天空というものは悠遠の昔からそういうものなのかも知れない。  天

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家の世界

2012年2月13日

 人は自分の家はおろか住む部屋さえないということになれば、いったいどう寝食をしてゆくのか。都会では、段ボール紙や毛布などで橋の下とかビルや商店街の一角で寝る人を多く見かけるが、あんなふうになるのかも知れない。もしかしてそういうことは慣れ

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生きてゆく

2012年1月23日

 ふりむくとテレビで年末特集報道スペシャルをやっていた。東日本大震災で沿岸の街が巨大な津波に吞まれてさらわれているシーンが映っており、次に家族も家も失って海の遠くを見遣りながら痛哭している何人かの姿が映し出されていた。あまりのむごさに耐

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